趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

ヒラギノフォントはすごい件とことえりを見直した件

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土曜日は某秘密結社のひさしぶりの研究発表会(自分の趣味のPCネタを披露する)&懇親会(飲み会)で、私も買いためたウェアラブルPCグッズをやっと披露できて嬉しかったのですが、他の方のご発表でヒラギノフォントが実はすごいということを知り、今更ながらびっくりしているところです。MacOSXには、ヒラギノ明朝Pro W3,W6、ヒラギノ角ゴProW3,W6、ヒラギノ角ゴStd W8、ヒラギノ丸ゴPro W4の6書体が標準で添付されています。今までは何となくユニコードの文字を含んでいる、きれいなフォントというイメージでしかなかったのですが、ユニコード以上の文字を含む実はすごいフォントだったのです。

MacOSX Tigerで少し実験してみました。MacOSXことえりで通常変換候補に現れないような文字を出す方法は、Ctrl+2の「関連文字に変換」機能を使います。森鴎外の鴎を本当の字で出す場合は、一度森鴎外と入力し鴎の字を選択して、Ctrlと2を押すと出て来ます。その際ことえりの変換候補一覧には、緑の三角に!が付き「新JISで追加された文字が含まれています。」と表示されます。内田百間(本当は日が月)も間を選択してCtrl+2を押す同様の方法で入力できますが、今度は変換候補文字に黄色い三角に!が付き「JISで定義されていない文字が含まれています。」と表示されます。
吉野屋の吉(本当の字は士ではなく土)も吉を選択してCtrl+2で入力でき、黄色い三角に!が付きます。これらの操作はMS Word 2004 for Macで行いました。フォントにヒラギノ系フォントを指定しておけば文字化けせずに表示されます。試しに森鴎外内田百間、吉野屋と実際は本当の字で書いた文章のフォントをMS明朝に変更してみたところ、吉野の吉のみヒラギノのままで他の文字はMS明朝に変わりました。吉野の吉の本当の字はユニコードに無い文字のためにこのような処理になっているのだと思われます。
この文章をWordから印刷すると文字化けせず正常に印刷されました。プリンタはキヤノン BIJ2350、ビジネス用インクジェットプリンタで、TCP/IPネットワークにて繋がっています。さらにこの文章をdocファイルのままとMacOSX付属のPDF化機能で印刷メニューからPDF化したものを、Windows XP機に移して表示したところ、docファイルをMS Word 2003で表示すると吉のみ白い豆腐になっていました。PDFファイルは吉も本当の字で表示されました。
今までことえりは変換効率はそこそこのIMEという印象だったのですが、文字コードのことなども考慮されているのが分かり見直しました。そして何よりMacOSXというものをあらためて見直してしまいました。
以前も紹介したことがありますが(id:pgary:20060622#p1)、ことえりの「漢字部品変換」Ctrl+1と「関連文字に変換」Ctrl+2機能は覚えておいて損は無いです。