趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

自作と市販のグリーンのインク9種比較

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 あとで読む

WAGNERの九州大会に参加させていただきましたら、グリーンのインクが大好きだ〜という方が多かったので、自分で調製したもの、市販のもの合わせてグリーンのインクを並べてみました。

1のインクは、Cape Codと称していたインクで、まだ硫酸鉄をベースに使っていた時代のものです。最初のインクモニターである、Museさんにのみ配布したことがあります。
2のインクは、緑系の没にした色です。以前の没色より暗い色になっていますが、付けペンで書いたので、インク量が多いのと、書いてから一晩置いて酸化が進んでいるので、黒っぽい色になっています。
3のインクは、Outer Spaceで、郵送で参加いただいているインクモニターの方々には一度配布させてもらっているものです。WAGNER九州大会では、プレピーに入れてはいたものの、小分け用の分は用意していなかったものです。1と同じ系統の色ですが、こちらの方が少し明るめです。
4のインクは、Melon green?、インクモニターの方々には配布させていただいており、WAGNER九州大会では最も人気があったインクです。
5のインクは、古典系基本10色の緑です。ごく初期に調製したもので、まだタンニン酸も入っています。色素は緑1色しか使っておらず、もとはもっと明るい色だったのですが、保存している間に酸化して黒くなったようです。
6のインクは、パイロット色彩雫の松露です。書いている時はもっとブルーなのですが、乾くとグリーンと呼んでよい色になりますね。
7のインクは、セーラー ジェントルインクのグリーンです。まさに緑といった色です。
8のインクは、シェーファーのエメラルドグリーン、静岡のACTにあったカートリッジを買ったもので、煮詰っているのか、カートリッジの液量は半分くらいになっていました。色はミントグリーンかペパーグリーンかという感じで、きれいな色です。こういうきれいな色は好きなのですが、私の自作インクは古典系インクなので、色を鮮やかなまま止めることができません。
9のインクは、モンブランのレーシンググリーンのカートリッジです。書いている時はもっと黒に近かったのですが、乾くとグリーンに見えます。私の調色したインクの中で、モニターの方に配布はしておらず、既に廃棄してしまったので、手元にもないのですが、もっともレーシンググリーンに似ているのは、Kelp greenだと思います。レーシンググリーンの構成色素は、ペーパークロマトグラフィーで分離してみると、ターコイズに近いブルーとイエローとブラックなのですが、アシッドブルー92と黄色4号を混ぜると、かなり似た色になると思います。

ところで、WAGNERの中で、グリーンのインクが好きだけど、手紙に使うと失礼にあたるらしいからどうしようか、という話が出ていたので、どういう由来があるのか調べてみたのですが、梓みちよのメランコリーという歌謡曲の中に、そんな歌詞があるそうです。喜多条 忠 作詞、吉田 拓郎 作曲ということは有名な曲なんですね、知らなかった〜。