趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

チェリーさんに自作インクFiordのご感想をいただきました。

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先日の万年筆研究会WAGNER岡山大会にて自作インクを配布させていただいたチェリーさんよりFiordのご感想をいただきました。紙の種類、ペンの種類などテスト条件を明記された上で、乾燥時間、耐水性、裏抜けなどいろいろな項目について試験していただいています。特に乾燥時間の項目は、これまでこれだけきっちりとしたテストをしたことが無かったので非常に参考になりました。Fiordは、フローが良い分ちょっと乾燥まで時間がかかっているようです。チェリーさんがカーボンさん、ガマさんと3人で更新されているぺん★ぱれーどっ!では、いろいろな市販のインクについて同様の試験をされていますので、比較もできて更に参考になります。
インクの乾燥性についてですが、今のところ以前書いた下記の記事のように考えています。バランスをどのあたりに持っていくかが、インキメーカーの個性になるのだろうと思います。

インクの乾きを良くする方法としては、蒸気圧が高く蒸発しやすい溶媒を使う方法が考えられ、サインペンやボールペンでは有機溶媒やアルコールが良く使われています。しかし、万年筆の場合は、有機溶媒やアルコールを主成分とすると、ペン先で乾き固着してしまい問題が生じると考えられますので、溶媒の主成分は水のものが多いようです。よって、インクの乾きを良くするには、表面張力や粘度を下げることで、紙への浸透性を高める手法を使うことになります。ただ浸透性を上げ過ぎると、紙へのチリや裏抜けが発生します。