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極私的国産ボールペン比較(青)更に7種

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極私的国産ボールペン7種比較(青)ではZEBRAのボールペンが入っていなかったので、それらも加えて更に7種類のボールペンを比較してみます。
上から順に、ZEBRA JIM-KNOCK 0.7、JIM-KNOCK UK 1.0、uni-ball eye、uni-ball VISION ELITE ブルーブラック、Pentel ENERGEL ノック 0.7、ZEBRA Tapli clip 1.6、uni-ball Signo 太字、そして簡易万年筆ですが、PILOT Vpen Mです。

ZEBRA JIM-KNOCKはまさにボールペンらしい書き味、最近流行の低粘度タイプほどではありませんが充分滑らかに書けます。インクの粘度が高いので、筆記線の中央が薄くなる「中抜け」現象やインク玉は発生しやすいですが、これが本来のボールペンの味というものかもしれません。
ZEBRA | エコロジー商品 | ジムノック - JIM-KNOCK -
ZEBRA JIM-KNOCK UKはZEBRAの低粘度インクボールペンです。三菱鉛筆ジェットストリームやPILOTのAcroballの大々的な宣伝に比べるとひっそりと販売されているイメージがあります。低粘度なので中抜けは起こらず、筆記線はJIM-KNOCKよりもくっきりとしています。インク玉はそれなりに発生します。インクの粘度は、感覚的にはAcroballより低く、JETSTREAMの方に近いように感じられます。軸のデザインはパッと見るとJIM-KNOCKとよく似ていますが、細部には曲線的なデザインが取り入れられています。
ZEBRA | ゼブラ株式会社 | ジムノックUK
uni-ball eyeとuni-ball VISION ELITEは、どちらも顔料インクを使った水性ボールペンです。ビジョンエリートには、気圧や温度変化によるインク漏れを防ぐエアプレーンセーフ機構が付いているそうです。水性インクなので、双方とも低粘度の油性インクより更に低粘度で、中抜けやインク玉は発生しません。ただビジョンエリートは筆記線が乾きにくく、ENERGELよりも更に乾きにくいようです。まったく個人的な好みの問題ですが、私は水性ボールペンは少し苦手です。油性やゲルだと、ボールと紙の間にインクの層がある感じがするのですが、水性だとボールが直接紙に接触している感じがするためです。
ユニボール アイ 三菱鉛筆株式会社
ユニボール ビジョンエリート 三菱鉛筆株式会社
ノック式のENERGELもリフィルはLR7(XLR7)なので、書き味はキャップ式のENERGELと同じはずですが、キャップ式に比べ少しだけペン先ががたつく感じがします。前回テストしたHyperGはKLR(XKLR)リフィルで、KLRリフィルは「中抜け」を起こさないミドルコンセントレーション性の高いインクと言うことなのですが、私の使い方だと、ENERGELの方が中抜けが少ないように感じられます。
製品の特徴|ENERGEL|商品検索|過去の掲載商品|ぺんてる株式会社
番外編という感じで、まずはZEBRAのTapli clip 1.6です。一般的なボールペンは0.7mmのボールなので、その倍以上の大きさの1.6mmボールが使われています。大きなボールでインクを塗りつけるように、低粘度インクのボールペンに負けない滑らかさで書くことができます。インクは普通の油性なので、ボールの大きさと相まって、盛大に中抜けとインク玉が発生しますが、そこがまた味があります。
ZEBRA | ゼブラ株式会社 | タプリクリップ- Tapli clip -
uni-ball Signoの太字は、ボール径は1.0mmなのですが、フローの良さでTapli 1.6mmに負けないくらいの太字が書けます。書き味はフローの良さもあり非常に滑らかですが、ゲルなのに、くるくると急いで書いたときはちょっとインク玉っぽい現象が発生します。
シグノ 三菱鉛筆株式会社
番外の番外編で、使い切りタイプの簡易万年筆、PILOTのVpenです。ペン先はM、200円でこの書き味が出せるのはすごいです。海外ではインクを再充填して使っている方もいるとか。MAKE: Japan : 使い捨て万年筆にインクを再充填する方法
PILOT | Vペン
上記筆記サンプルに水をかけてみた耐水性試験の結果です。

JIM-KNOCK UKとENERGELがわずかに滲んでいますが、筆記線が分からなくなるほどではありません。Vpenはほとんど流れてしまいました。PILOTの万年筆インクのブルーやブルーブラックは結構耐水性があるのですが、まったく違うインクを使っているようです。Vpenはキャップに穴が開いていますし、万年筆と同じインクは使えないのでしょうね。