趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

万年筆のインクを一から作るだけなら難しくありませんと主張したい。

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「万年筆のインクを一から作るだけなら難しくありません」ということを以前から主張しているのですが、なかなかその考えが広まらないというか、案外皆、調べものってやらないんですね。作ることを志したら、ちょっとググれば情報が出てきますし (このブログでも、こと古典ブルーブラックの作り方については、詳しく解説しています。)、趣味の文具箱 Vol.16の記事では処方の割合いまで公開しました。

また、森師匠のブログ、万年筆評価の部屋のパイロットのインクに関する一連の記事 (インキと科學) を読んでも、インクを作れるだけの情報を得ることができます。セーラーの石丸さんだって、「手製で作れますよ。」と断言されています (丸善の石丸さんへのインタビュー記事に趣味の文具箱 vol.16のインク記事の話題がちょっと出ていました。 - 趣味と物欲)。

これだけ情報が出揃っているのに、今だに作れるとか、作れないとかの段階で議論が行なわれているのを見るたび、忸怩たる思いがします。何故ググるとか、紙の資料を集めるとかしないのでしょう?
現行の趣味の文具箱も読まずに、何故断言できるのだろう?? 万年筆は各種筆記具の中でも最もインクの自由度が高いものの一つなのですから、いろいろ言っている間に試してみた方がよいと思います。高い万年筆で試すのが心配なら、プレピーでもペチットでもあるじゃないですか。*1

このブログ (趣味と物欲) のお薦め記事を上げるならば、まずは見て楽しい、動画付きの記事などいかがでしょう。

それから、調製したインクの色チャート。

後にWAGNER2010古典ブルーブラックインクになったインクのこと。

古典ブルーブラックによる汚れをアスコルビン酸で、化学的に落とす話。


趣味の文具箱 Vol.16の古典ブルーブラック研究記事のフォロー記事。

また、森師匠のブログ、万年筆評価の部屋の記事のまとめは、「http://pelikan.livedoor.biz/archives/51271272.html:title=万年筆評価の部屋:解説【インキと科學】 その21 」にリンクがまとまっていますので、こちらから読まれるのがよいとおもいます。

あくまで、万年筆のインクを一から作るだけなら難しくないということで、ここから安定性、安全性、耐水性、耐光性、裏抜け、裏移り、書き味などと突き詰めていくと、どつぼにはまるわけですが。

*1:この当時何か読んだらしい