趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

ナミキ ファルコン人気が止まらない。エラボー万年筆がこんなに注目されるとは。

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ナミキ ファルコンのこちらの動画 (外国人も驚く美しすぎる日本製万年筆 - 動画 - Yahoo!映像トピックス)
自分のはてなブックマークの履歴を見たら、10/6にこちらの記事 (「日本の高性能な万年筆が美しぃ」海外の反応 P magazine 海外の反応) をブクマしていましたが、約1ヶ月後くらいに、今度はこちらの記事 (【海外の反応】 パンドラの憂鬱 海外「世界一美しい」 日本製の高級万年筆に外国人が色々と大興奮 )で、どーんと火が着いたみたいです。
Twitterで万年筆をキーワードに検索をかけると、上記の動画を紹介するつぶやきが今だにたくさん流れていますので、人を魅了する効果があるようです。
この手の流行りのものは大体出遅れて持っていないのですが、珍しくこれは持っていました。

動画と同じNAMIKI FALCONです。この万年筆、元はパイロットが全国万年筆専門店会と1978年に共同開発したペンで、他に類の無い特殊な形をしています。日本ではエラボーという名前で、ペン芯が漆塗りされキャップが嵌合式の初代、キャップがねじ式になった2代目が売り出されたのですが、一時期日本では売られなくなり、パイロットの海外ブランドのナミキから、米国では継続販売されているという状況でした。
その当時からファルコンを輸入して売っていたのが、銀座の教会のところにお店があるカメラや万年筆のお店レモン社です。今回の動画人気で、早々(11/8)に売り切れのお知らせが出ていました (ご予約を承ります:ナミキファルコン - レモン社通販ブログ(写真の時間 ... feel))。
また前述したように、ファルコンの日本名はエラボーですが、こちらは2009年に3代目として金属軸になったものが復活、2011年には樹脂軸でカラーバリエーションのある4代目が追加されています。

ちなみに、パイロット(PILOT)ではエラボー(ELABO)と言いますが、パイロットでFALCONと書くと、フォルカンと読んで、万年筆の特殊なペン先の種類のことです。このフォルカン(FA)のペン先とエラボー(ナミキ ファルコン)のペン先は全くの別物になります。

そんなエラボーの方も、既にメーカー欠品、次回生産・出荷未定だそうです。エラボーについては、趣味の文具箱 vol.17の特集、「軟調ペン先の世界」の中で詳しく解説されているのですが、エラボーのペン先は手作業の工程が多く大量生産ができないのだそうです。

趣味の文具箱 17 (エイムック 1997)

趣味の文具箱 17 (エイムック 1997)


所有している3本のファルコンはペン先の太さが違い、SF(ソフト調細字), SM(ソフト調中字), SB(ソフト調太字)です。アメリカに行った時の記念に買ったもので、向こうで買うと1万そこそこ、カスタム74(PILOT | カスタム74)と同じくらいの感覚です。

筆記線を比べてみました、SFが0.7mmのボールペン、SMが1.0mmのボールペンくらいの太さです。あの動画みたいに筆圧はかけず、ソフトに書いています。
また、Bromfieldさんのブログ記事によると(Penペン草子 万年筆初心者の断想:エラボー狂騒曲)、あの動画のファルコンは、ペン先をいじってあるそうなので、そうでない普通のファルコン(エラボー)で同じことをやろうとしたら、最悪万年筆を壊してしまうそうです。