趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

昔のブルーブラックが緑っぽい色だったのは青の色素量が少なかったためかも。

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GW?なにそれ美味しいの?という感じで今日も普通に仕事していましたが、普段よりは多少時間があるので、かねてからの懸案だった自作ブルーブラックインクの処方改良を試していました。

↑沈殿したら分かるように、いつもの処方より青の色素を節約して1%で作ってみたのですが、1%だと乾いたインクが緑っぽく感じられます。

↓染料ですが緑変するウォーターマンのブルーブラックと古典のブルーブラックのペリカン4001ブルーブラックと比較してみると、色素が1%のものはウォーターマンに、色素が3%のものはペリカンに似ています。

ペントレ向けのワグナー ブルーブラックインク(町工場二階空目薬煙突工房:万年筆:万年筆ニュースNo.561)は、万年筆評価の部屋の森師匠の「昔のブルーブラックは緑っぽい色だった」という話から調製したものだったのですが、入れる色素を工夫することで緑っぽい色を作っていました。
昔のブルーブラックは青の色素しか使っていないはずなので、何故緑になるのか不思議だったのですが、昔は色素の価格が高く*1、あまりたくさん入れられなかったためかもしれません。また、ウォーターマンのブルーブラック(現ミステリアスブルー)の緑変は、昔のブルーブラックの色の変化を再現したものなのでしょう。染料であの色を出すために工夫されたんだろうと苦労がしのばれます。

ちなみに試しているのは、より鉄ペンや紙に優しい酸を使うという改良です。うまくいったらまた公開します。
今週のお題ゴールデンウィーク2014」

*1:今も古典BBを自作しようとすると色素が一番高いです。