趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

自作の古典ブルーブラックの洗浄時の落ち具合を水とアスコルビン酸とアルカリ電解水で比較する。

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前回は、市販の古典ブルーブラックインク4種(プラチナBB,ペリカンBB,R&K サリックス,ダイアミン Registrar's Ink)について、パレット上で乾固させたものを、水道水,アスコルビン酸水溶液,アルカリ電解水(LEC 水の激落ちくん)で、どれが良く落ちるか比較してみました。
古典ブルーブラックインクの汚れの方は結局何で落ちるのか。 - 趣味と物欲
その結果は、古典ブルーブラックによる汚れには、やっぱりアスコルビン酸が良いとなったので、今回は自作の古典ブルーブラックインクについて、検討してみました。


上段より、WAGNER 2013 青黒WAGNER 2014 赤黒と黄黒,それに比較用にパイロット ブルーブラック(染料)です。


左側から、水道水、アスコルビン酸水溶液、アルカリ電解水を加えています。


古典ブルーブラックの上3つは、やはりアスコルビン酸で良く落ちています。水やアルカリ電解水でも結構落ちているのは、前回の結果のプラチナ,ペリカン,R&Kの結果と良く似ています。これらのインクは、ガチガチに固めてしまわなければ、水でもある程度のメンテナンスが可能だと思われますが、ダイアミンのRegistrar's Inkだけは、万年筆用古典ブルーブラックインクのアスコルビン酸洗浄法でないと、メンテが難しいように思われます。

パイロットのブルーブラックは染料ですが、かなりの耐水性のあるインクです。水やアスコルビン酸水溶液では落ち難く、アルカリ電解水が有効でした。

ダイアミンのRegistrar's Inkは日本での取扱いが無く、持っている人は個人輸入されていると思うのですが、7月4日発売の趣味の文具箱の表紙を見ると、DIAMINE 没食子ブルーブラックという名前で載っています。趣味の文具箱では日本で取扱いのあるインクのみ掲載されるという不文律があったはずなので、Registrar's Inkも日本で正式に発売されるのでしょうか。