趣味と物欲

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万年筆インクは好みが9割

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2ch万年筆インク 60瓶目スレッドの未読が100件超えていたので、見にいったらインクと関係無いことで盛り上ってました(´・ω・`)
今回は違いましたが、インクを耐水性、耐光性、耐薬品性、裏抜け、滲みや擦れ性などの性能だけで比較すると、インクスレが荒れがちです。
どのインクが良いかという話は、最終的には個人個人の好みの問題に帰結するので、議論が平行線をたどることになり、結果として荒れるのだと思います。

本当は「インクは好みが10割」と言い切ってもよいかと思ったのですが、仕事の記録の様に耐薬品性(lightfastness)や耐改竄性(万年筆用ブルーブラックインク vs ガンヂーインキ消)が必要なときや、古山さん(町工場二階空目薬煙突工房)が絵を描かれるときの様に、顔料じゃないといけないことがあるので9割に留めました。

更に色の好みとなると、まさに千差万別、十人十色。
Bromfieldさんが真っ黒なインクを石丸さんに頼まれた時の話を読むと、好み以前に見え方が違います。

石丸さんによると、黒は難しい色であるとのこと。色の三原色を混ぜ合わせて、その重なった部分のなかで、「中心のバランス点」のような所を探す作業だそうだ。どこかの方にバランスが傾いてしまうと、茶色がかったり、緑がかっかたりと、真っ黒とはならない。また、人によっても感じ方が違うので、真っ黒というのは、要望を聞き取りながら作っていかれるそうだ。

http://bromfield.livedoor.biz/archives/2011-06-09.html

また、青系のインクが乾いた後に赤っぽく光る、レッドフラッシュ(赤光)という現象は敬遠されることが多いですが、それが好みで逆に赤光するようなインクをオーダーされた方もいらっしゃいます。

人によってはえらく苦手に思う赤光ですが、双方が双方混ざり合って一つの存在になる(紫)のも素敵なことですが、お互いを尊重しながら自在する、というのも趣があってよくはないでしょうか。

インク工房謹製「赤受咸青」 : 万年筆とヌルリフィルの部屋|Pen_Saloon

どのインクも良いものです。それぞれの方の好みを尊重して、インクは楽しみたいものです。