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博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

インクの説明書の訳はモンブランでも間違うという話

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インクに関する訳では、ローラ&クライナーが顔料か染料かという話のときに、英語やドイツ語のパンフレットと、日本の代理店が言っている意味が違うのが気になりました。
pgary.hatenablog.com
この件は結局、げんきざっくざくの鈴木さんがローラークライナー本社に問い合わせられて、顔料ではないと回答があったそうです。↓下記の記事の最後あたりに書かれています。
genkiszk.com
先日購入したモンブランのパーマネントブラックでは、説明書に何か書かれていないかと同封のものを読んでみたのですが、パーマネントブラックにはまだ触れていない古い説明書が同梱されていました。
pgary.hatenablog.com
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ミッドナイトブルー (古典BBの時の)について、日本語では、「鉄ガリウム含有」なんてことが書いてありまして、、、
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英語で確認すると、「ferro-gallic content」となっています。gallicにはガリウムという意味もありますが、インクを知っている人が訳すなら、ここは没食子と判断して欲しいところ。
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中国語でも、「含鉄鎵元素」となっていて、鎵 (金へんに家)はガリウムのことですから、同様の間違いをしています。
ここまでくると、そもそも英語でガリウムと没食子が同じつづりでややこしいのが混乱の元のような気がします。
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ドイツ語だとeisengallushaltigとなっていて、ドイツ語のWikipediaEisengallustinte – Wikipediaの項目を見る限り、鉄-没食子のことを言っているようです。
いずれにせよ、この説明書はミッドナイトブルーが染料になる前の2013年以前のものなので、新しい説明書になったらこの表記自体が消えるものと思われます。新しい説明書には、パーマネントブラックやブルーが何なのか表記されるようになるのでしょうか。
pgary.hatenablog.com