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趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

趣味文36のインクの粘度データの読み方 (遅ればせながら趣味の文具箱 Vol.36の感想です。その2)

万年筆インク

趣味の文具箱Vol.36のもう一つの目玉は、P36からの万年筆インクの「粘度224色測定比較」記事です。
インクの粘度が記事になるのはVol.11以来です。このようないつでも参照したいデータが載っている号は、紙版以外に電子版も購入するようにしています。
kindleの方が早く電子版になるのですが、私は趣味文をhontoで買いはじめたので、そちらで購入しています。
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粘度のデータを読むときに、まず念頭に置いておきたいのが、粘度は温度でずいぶん変わるということです。
趣味文でも参照されているJIS Z 8803:2011 液体の粘度測定方法の中にも蒸留水の温度と粘度の関係の表がありますが、20℃で1.00 mPa・sなのが、15℃だと1.137 mPa・s、25℃だと0.889 mPa・sと5℃違うだけで0.1 mPa・s以上変化します。だから趣味文P37の表の値は、相対的にどのインクが粘度が高くて、どれが低いというようにざっくりと読むべきです。
また、人の手が粘度の微妙な変化を書き味として感知しているのなら、夏より冬、暖房している部屋より寒い部屋の方が書き味が良くなるかもしれません。

測定に使用された粘度計の精度にも注意が必要です。
セコニックのVM-10A-Lという機種の粘度精度は、測定値の±5% (室温、液温 23±3℃ スターラにて液体撹拌時) ですから、データにはそれぐらいの誤差が入ってきます。
趣味文P37の表の値は、小数点以下2桁目を四捨五入して比べるくらいのざっくりした感じで読むのが良いと思います。
ラボ用振動式粘度計 VM シリーズ:粘度計・密度計・加速度センサー:製品情報:株式会社セコニック

いずれにせよ、224色も測定されたプラチナ万年筆の方には頭が下がります。
pgary.hatenablog.com