「知的生産の技術」で有名な梅棹忠夫先生が、1966年に京大に移られた時から京大の研究室が閉じられる1974年の間、秘書として働かれていた藤本ますみさんによる「知的生産者たちの現場」という本です。
Amazonで梅棹先生の著書を調べていたら見つけました。「知的生産の技術」が世に出るのは1969年で、この本は1984年に出ています。
「知的生産の技術」には梅棹先生が試行錯誤されて完成されたものが書かれていますが、この本はそれが生まれてくる過程、京大情報カードの変遷などの話も出てきます。
パソコンもワープロもまだ無い時代で、英文タイプの活字を改造したひらかなタイプを使われています。
楽しそうに学問をされている様子が生き生きと描かれていて、読んでいてほっこりする面白い本です。