趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

プラチナのブルーブラックはボトルもカートリッジもプレピー付属のカートリッジも古典インクで、万年筆に馴染むと青過ぎることもないです。

よく青い青いと言われるプラチナのブルーブラックですが、万年筆に入れて直ぐだと、ブルーブラックと言うには確かに青いかもしれない。しかし万年筆に入れてしばらく経つと、黒変してきて良い感じのブルーブラックになってきます。

下の画像はプラチナのブルーブラック カートリッジを挿した直後のプレピーと、挿してから2ヶ月以上経ったセンチュリー (ガルパンバージョン) で書いたものですが、ブルーとブルーブラックに見える程色が違います。

デザインが新しくなった後のプラチナブルーブラックのボトルインクで、ガラスペンを使って書いたものも並べてみます。プレピーで書いたものとセンチュリーで書いたものの中間くらいの色調でしょうか。プレピーで書いたものも筆記直後に比べると黒くなってきています。

また下に並べている短冊は、二価鉄試験紙で二価鉄を含んだ古典ブルーブラックか確認したものです。どれも赤く変色しているので、プレピー付属のカートリッジも含めて古典ブルーブラックであることを示しています。プラチナのプレピーは鉄ペンですが、古典ブルーブラックを使用することを最初から想定されています。

古典インクは金ペンでしか使えないと、やたら古典インク使用のハードルを上げる言質を目にすることがありますが、プレピーなら古典インクも非常にカジュアルに使えることが分かります。

二週間程置いたプレピーで再度筆記してみると、筆記直後から大分黒っぽい色調になっています。二週間前に書いたものより黒く感じられますので、密閉性の高いプレピーですが、キャップの中の酸素と空間で、若干の酸化と濃縮が進んでいるのかもしれません。インクフロー含めた書き味は良好です。

万年筆と万年筆インクの相性や万年筆のインクフロー、万年筆インクの色調等はインクを入れて使い始めた直後ではなく、ある程度万年筆とインクが馴染んでからでないと判断できないのではないかと思います。

また、ガラス瓶と比較して、カートリッジは空気を透過しますので、店頭で酸化が進み、ボトルインクよりカートリッジの方が暗い色調になるのは有り得ることだと思います。
モンブランやラミーのブルーブラックのボトルインクが古典ブルーブラックだった頃、カートリッジは古典ではない染料インクでした。*1
ちなみに当時も今もプラチナとペリカンはボトルインクもカートリッジも古典ブルーブラックです。
pgary.hatenablog.com

*1:このあたりのデータは趣味の文具箱Vol.16に掲載されています。

Raspberry Piをシャットダウンすると起動しなくなる (実際は画面が表示されない) のを解決

BLUE BACKSの「Raspberry Piではじめる機械学習」という本を試してみようと、眠っていたRaspberry Piを最初からセットアップした。
Raspberry Pi Downloads - Software for the Raspberry PiからRaspbian Stretch with desktop and recommended softwareをダウンロードして、Rufus (Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます)でSDカードに書込、初期設定と一通りのアップデートが終わり、再起動と特にひっかかることもなく、その日はシャットダウンして終了、次の日電源を入れたら画面に何も表示されず。
SDカードをSDメモリカードフォーマッター - SD Associationでフォーマットし直し、再インストールすると起動し、再起動も問題無いが、シャットダウンすると画面に何も表示されず。SDカードをTranscendからSAMSUNGに変えてみるも症状は同じ。
同じ症状の方を検索してみると、再インストールで直ったという話とHDMIの相性という話があった。私もHDMI to VGA変換コネクタを挟んでSXGAの液晶に繋いでいたので、HDMIの設定が怪しい。

再起動した場合は問題無く、シャットダウンして起動すると画面が映らなくなるので、シャットダウン時のSDカードの破損を疑っていたのだが、画面が映らないだけでRaspberry Pi自体は起動していたようだ。
SDカードの/bootにあるconfig.txtの中の下記の設定を有効にしたら、シャットダウン後も画面が映るようになった。

# uncomment if hdmi display is not detected and composite is being output
hdmi_force_hotplug=1
# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
hdmi_group=2
hdmi_mode=35

hdmi_group=2とhdmi_mode=35の数字は、RPiconfig - eLinux.orgから自分の環境にあったものを選択すると良い。
ちなみに私が使っているHDMI to VGA 変換アダプタは、PatuoxunのものでAmazonでは取扱いが終了していた。今も売っているものでは下記の製品と似た形です。

追記
Raspberry PiHDMI to VGA変換アダプタについてもう少し調べてみた。

そもそも古いRaspberry PiHDMI to VGA変換アダプタに対応していないらしいが、Pi2, A+, B+あたりからは対応しているらしい。(今回はPi3なので大丈夫)

Raspberry PiHDMI to VGA変換アダプタを使うときの設定はこちらの記事が分かりやすかった。
そう言えば昔々Raspberry Piを設定した時も、画面出力の設定で苦労していたような記憶が薄らと甦ってきた。
しかし今回は、設定時や設定後の再起動時には解像度も正常に表示されているのに、シャットダウン後は全く信号が出力されず画面が映らないことから、しばらく画面だけの問題と気づけなかった。
Raspberry Piの初回設定時はどのような設定で動いているのか気になります。そのままの設定でシャットダウン後も動いたら駄目なんだろうか?

「万年筆バイブル」のインク以外のところで疑問に思った点は。

「万年筆バイブル」のインクに関するところで疑問に思った点は先日ブログに書きました。
pgary.hatenablog.com
インク以外のところも読んでいて、一箇所疑問に思ったところがありましたので書いてみます。

疑問に思った点

P97: 切り割りの長さとインクの速度について
ここはクイズ形式になっています。

ハート穴から先端部までの距離-つまり、切り割りの長さが長いものと短いものでは、どちらのほうが、インクが先に紙にまでたどりつくでしょうか?

答えは切り割りの長い方で、

長ければ長いほど、切り割りは細くなるので毛細管現象が働きやすくなるからです。

とのことなのですが、切り割りの隙間は切り割りの長さに関係なく調整で変えられると思います。
また、長ければ長いほど早く紙に届くなら、5mmの切り割りと10mmの切り割りなら10mmの切り割りでは2倍以上の速度でインクが流れ、100mmなら20倍以上の速度でインクが流れるということになるのですが、それはさすがに無理があるように思います。