趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

リンク集CGI

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きららの小宮さんのニュープロダクト、リンク集CGIを設置してみました。
http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20031122
リンクがクリックされると一番上に移動し、累計のクリック数がカウントされる。リンクの所謂「sage」ができる。という2chのスレみたいなリンク集です。「リンク集のメンテが面倒なんで」作られたってことなのですが、私もずっと面倒に思っていて、うまい方法が無いか探していたので、早速設置させてもらいました。
http://hpcgi2.nifty.com/gary/alink.cgi
さらに、このリンク集には、wikiのように誰でも編集ができ、削除もできる。という性善説に基づいた機能が付いています。よくあるタイプのリンク集CGIだと、編集や削除はパスワード認証してからというものが多いですが(そうでないと危険でしょうがないわけだけれども)パスワード認証は使う方からすると面倒なのも事実です。wikiを使ってきた経験から、こういう潔いのもいいと思います(変更の履歴が残るとさらに嬉しいけど(^^ヾ)。
小宮さんのリンク集CGIWikiのようなものを使っていると、思い出されるのが、「RMSスウェーデン王立工科大学講演」です。
http://cruel.org/freeware/rmslecture.html
ちょっと長くなるけど引用してみると、下記のようなくだり。AI研という凄腕のハッカーが揃った、同じ組織の中での話だとはしても、こういう発想が出来たのはすごいことだと思います。

あと、AI 研になかったものといえば、ファイル保護。コンピュータにはセキュリティはまったくなかった。そしてこれはきわめて意識的に選んだ道だった。Incompatible Timesharing System (ITS) を書いたハッカーたちは、ファイル保護なんてものは身勝手なシステム管理者が、ほかのみんなに対して権力を行使するのに使うもんだって思ってた。ハッカーたちは、そんな権力を行使されるのはまっぴらだったから、その手の機能は実装しなかった。結果として、システムのどこかがこわれたら、いつも自分でなおせた。いらいらしながらじっとすわってなきゃならないなんてことは絶対許せないよね、こっちはどこがおかしいかずばりわかってて、それなのにだれかが、自分を信用してないからそれをさせないと決めてるなんて。あきらめて家に帰って、朝にだれかがきてシステムをなおしてくれるのを待つなんて、しなくていいじゃない。何をしなきゃいけないのか、自分にはその人の10倍もよくわかってるってのに。

ITS の時代には、だれもがどんなファイルでも見て変えられるってのはいいことだと考えられてた。それなりの理由があったからね。それで思い出したけど、だれかが Macsyma の使い方について助けてくれって言ってきたときに、おもしろいスキャンダルがもちあがったんだ。Macsyma ってのは MIT で開発したシンボリック数学プログラム。その人は、Macsyma の作業をしてるある人に、助けてくれってメールを出したら、数時間たって別の人から返事がきた。その人はびっくりしちゃって、「だれそれはあなたのメールを読んでるみたいですよ、ひょっとしてメールのファイルの保護がちゃんとしてないんじゃないですか?」「当然でしょう、ぼくたちのシステムでは保護されてるファイルなんかない。なんかいけませんか? あなたはすぐに答がもらえたし、何が不満なの? ぼくたちはお互いのメールを読む。あたりまえじゃん、そうやってあなたみたいな人を見つけて助けてあげるんだから」まったく、自分が得してるのにわかんない人ってのもいるんだからなぁ。