趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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今更完全に時機を逸してますけど特許の話

http://blog-tech.rikunabi-next.yahoo.co.jp/blog/hirabayashi/107

今回の一連の記事・対応からは、そういった「特許と学術論文は少なくとも現状は全く違う質のものとなっている」という背景が見えてきません。記事を書いている記者たちは全くそういったことに対して無知であるし(あるいは、そういう事情を知っていて、なおかつ書いている「煽り記事」かもしれません)、そういった事情を良く知っている企業側はただ黙っているに違いありません。「特許はSF(サイエンス・フィクション)みたいなものだよ、ホントはね」なんて言うわけにはいきませんから。

http://makkuri.exblog.jp/3540685/

もしもこの先生が出願前に、実験する前のデータを含めるかどうか担当の弁理士に相談していたら、弁理士は十中八九「含めるべきだ」とアドバイスしていたでしょう。
特許戦略としては、権利の適用範囲を広めるような記述を明細書に出来るだけ書いておくというのが当たり前ですから。

http://homepage3.nifty.com/mogami/diary/d0605.html

知らなかった。ま、最初からそう言う物であると分かっていれば良かったわけだけど。しかし、ねつ造したデータで敵の目をくらませる所まではそう言うゲームだと知っていれば良いとしても、ねつ造したデータで権利が生じるって言うのは・・・凄い世界だなあ。

普段よく読んでいるページやブログの界隈では、なんだか特許ってデータをねつ造するのが普通だよね、そうだそうだ、って感じで話がまとまっているような気がするのですが、個人的には極めて違和感を感じます。なんだかこのまま特許は捏造OK!という方向で世間の認識が固まってしまうのはおかしいんじゃないかと思うので、あえて今更ですが記録に残しておこうと思います。
特許でも実施例のデータに捏造したものは入れないでしょ(入れないよね?、ね?)、、、っていうか自分なら入れません。ここは論文ならResultsですから、やってないことは書きません。でも、請求の範囲には、網を広げてガッツリと考えられることを書きます。例えば、ある構造の化学物質に薬理効果を見つけたとしたら、その化学物質から予測できる誘導体についても、請求範囲に含まれる様にしますし、主立ったものについては実際に合成してデータを取ります。しかし、考えられる誘導体すべてを合成することは無理ですから、実際に合成したもの以外については、ここはこういう構造でもよいという様に文章を入れておきます(当然ながら、捏造したデータを入れたりはしません)。請求の範囲は、論文で言えばDiscussionですから、過去の特許や論文を引用しながら屁理屈をこねて、請求範囲を広げるのです。しつこいようですが、データの捏造はしません。
だから、私の感覚としては、下記のサイトやサイトのコメント欄の意見が納得のいくところなのですが、甘いんでしょうか。
http://www.kagami.org/diary/2006-05-03-1.html

「検証されていない内容が書かれている」文章と,「検証していないのに検証したと書かれている」文章とは大違いです.世の中の特許出願に前者がゴロゴロしているというのはたぶんその通りでしょうが,後者を認めてはまずいでしょう.私は「特許の明細書に実験データが要求される分野がある」ことを今回の件で初めて知ったクチなのですが,そういう分野では後者がゴロゴロしているんでしょうか? (*)

http://blog.goo.ne.jp/chemist_at_univ/e/adb5b1de43d43f7d5a23ffcabedf1dbc

おっしゃるとおりで、実施例には実際のデータのみを記載し、他の実験をしなかった構成については、「○○としても良い。その理由は□□だからである」のように書いておけば、それが推測であっても問題ないと思います。

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