趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

日本全国津々浦々繋がるようにして欲しい。新日本列島改造論?

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世界一インターネット接続が速い国ニッポンの光と影 http://labaq.com/archives/50765370.htmlという話では、元データから、日本は世界一速いといっても、クライアント側とサーバー側に差がありすぎることに焦点をあてて論じられています。私はクライアント側の人間なので、元の速度のデータがどういう集団を元に求められたのかが気になりました。自分自身はフレッツ光で高速なインターネット接続の恩恵を受けていますが、ちょっと田舎に帰るとまだダイアルアップ接続してますし、利用できるサービスを調べてみても最速でフレッツISDNです。場所や設備的にADSLには切り替えられない、かと言って光をサービスするほどでもないという地域なのかもしれませんが、それにしても差がありすぎます。山の中の一軒家というわけではなく、家の前に一応2車線の道路が通っているのですがその程度です。
日本とアメリカのブロードバンド 光と影 http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20070903/1188781241 でさらに元ネタと紹介されている。http://www.websiteoptimization.com/bw/0705/ のデータを見てみますと、確かに日本は速度(Average Speed (mbps))では一番かも知れませんが、普及率(Penetration)は低い方で0.52しかありません、国民の半分しか高速接続を利用していません。それに対して韓国は0.90ですから、韓国でのネットの影響の大きさの理由の一端が納得できます。
日本では半分の国民は数Mbps以上の高速通信でなおかつ定額という素晴らしい環境を手にしているのに、残りの半分は56kとか64kの速度でしかも従量課金かもしれないのです。クライアントとサーバーの格差もすごいかもしれませんがこの格差もすごいです(高速通信の格差社会絶望した!)。何とかこの普及率をもっと上げて欲しいものですが、元記事にもありましたように設備投資の割に儲からないので、田舎まで高速通信を普及させる資金なんて出てこないでしょう。それに、ネットにつながる必要もない「パラダイス鎖国http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000029082007 という記事にあるように、ネットに繋がっていない地域では高速ブロードバンドが必要という意識も無いので利用者側からの要望も無く、企業がインフラを整備することもないという悪循環に陥っていそうです。
このあたりの問題を如何に解決して、田舎にもブロードバンドを普及させるかということなのですが、、、普及させなくてもいいんじゃない^^;、というのが消極的な一つの解決方法。そもそも必要性を感じていないのだから、そこにわざわざ資本を投入して、ケーブル引いて、パソコン買わせて、使用方法を指導して、なんてやっていくお金も時間ももったいない。高速ブロードバンドが必要な人は街に住み、それが必要ない、もうネットなんかいらないという人は田舎に住む、それでいいんじゃない。
、、、、、というだけだと後ろ向きすぎるので、あとはあらゆるインターネットのサービスを携帯向けにしてしまうこと。高速ブロードバンドがISDNしか引けないうちの田舎でもFOMAも3Gもちゃんと使えます。PC向けに開発して、携帯にも対応してますよというのではなくて、携帯向けに開発しました、PCにも対応してますよってくらいの勢いで携帯向けのサービスにしてしまう。もともと認証だって決済だって携帯の方がやりやすいんだから、携帯でブログして、mixiして、2chして、Amazonで買い物して、ニコニコ動画が見られればそれで充分じゃない。設備投資はパケット代で回収できるでしょうし、高速ブロードバンドの普及を目指すよりたぶん現実的な気がします。町おこしのためにブロードバンドを引きましょう、パソコンを覚えて楽天にお店を出しましょうとやるよりも、携帯で全て操作できる出店システムを構築して使ってもらう方が早い、システムの運用は各地区のJAでやってもらえば何とかならないかな。
それでもあえて田舎にブロードバンドを引くならば、今あるインフラを如何に活かせるかでしょう。例えばうちの田舎では町内の有線放送網(音声のみ)があって、町のお知らせを流したり、昼に農民体操を流したり、火事などの緊急連絡に使われていたりするのですが、この手のシステムを利用することが出来れば安くあげられそうです。

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