趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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晴夫と望夫

図書館から借りてきたThe万年筆を読んでいると、長男の望夫のことで、一般普通の児童以上の迷惑を担任の先生にかけたが、その先生は頑固で、盆暮れの贈物を徹底的に拒否される方なので、何とか感謝の気持の贈物を受けとってもらおうと、先生直筆のサインを彫りこんだパイロットの万年筆を送るというエピソードが出て来た。
ん?望夫、梅田望夫!と慌てて検索したら、やっぱりあの梅田望夫さんだったのですね。世間的には常識だったのでしょうが、今更知ってびっくりしました。望夫氏の元にはあの万年筆コレクションが受け継がれているんでしょうか。プラチナの#3776を使って原稿を書くこともあるのかなあ。
wikipedia:梅田晴夫
wikipedia:梅田望夫
それにしてもThe万年筆を読んでいると、万年筆に関わる色々なエピソードが絡みあって興味深いものがあります。万年筆の書き味を表現するヌラヌラという言葉の初出を探し出されているブログがありましたが、

しかし今日近所の図書館に行ったら「変奇館の春」というエッセイ集に「万年筆売場にて」というものが入っていて、おお、これじゃね、これじゃね? と胸ときめかせながら、ページを捲った。

The万年筆のペンの書き味という項目に、

さるお正月、ある週刊誌に作家の山口瞳さんが《万年筆売場にて》という非常に興味深い一文を書かれていた。

ということが書かれていた。そして、山口さんのあげる〈理想の万年筆の条件〉として、

(1) ヌラヌラ、スルスルと抵抗なく、音を立てることなく滑らかに書けること。

という文が引用されていました。更に、山口瞳さんはモンブランの万年筆を買いに行くが、良い書き味のが無く、この万年筆は悪い万年筆である、と試し書きをして女店員をふき出させたあげく、その中の一本を買って帰ったというエピソードも引用されており、どうも気に入った万年筆の無い山口さんに対して、梅田晴夫さんは十年以上使っている逸品を二本持って行くのだが、それでも気に入らないと言われ、怒り心頭のあまり、最も愛用している一本を示し、これでどうだとつきつけると、やっと、これが僕のいうスルスル、ヌラヌラだとニッコリ笑うので、ホッとしてついあげてしまったという、微笑ましいエピソードも書かれていました。

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