趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

防腐剤というより匂いつけにフェノールを入れてみた。

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前回から古典BB1号改'とさりげなくダッシュを付けているのにお気付きでしょうか。インクの特性を判定する段階なので、本来なら処方をいじるべきではないのですが、どうしても試してみたくなり、古典BB1号改にフェノール (石炭酸) を加え、古典BB1号改'としました。フェノールの添加量は例によって、万年筆評価の部屋の記事を参考にさせていただきました。

石炭酸の必要量としてはインキ1,000ガロンあたり1ポンドとされているが、安全を期す見地から実際には4〜8ポンド加えられていたらしい。
これは五倍子煎汁をそのままインキに仕込む際の必要量であって、精製タンニン酸を使用する新式製造法の場合には2〜4ポンドで十分であった。

1000ガロン約3800Lに4ポンド加えるとして約1800g、古典BB1号改10mLに加えると、4.7mg、微量ですね、これで防腐の役割を果たせるのなら入れておいて損はないでしょう。
しかし本当は、防腐というより匂いをつけたくて加えようと思ったのでした。私はパイロットのブルーブラックやレッドをよく使うのですが、筆記しつつ、ついついペン先をくんくん匂ってしまいます。この独特の、まことにインキらしい芳香が精神安定剤代わりなのです。だから、賛否両論ありそうですが、あえてフェノールを加えることにしました。ただ、今回加えた程度の量だと、あの芳醇なパイロットインキの香りは再現できませんでした。容器を匂って、かすかに香るかなという程度で、ペン先を匂っても分からないくらいの匂いの濃さです。