趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

インクスキップ対策として、また微妙に処方変更 (古典BB1号改'')

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PGを入れた処方にして改、フェノールを加えて改'と処方変更してきましたが、今回更に少しだけ処方変更して改'' (改ツーダッシュ) としました。

そんなに大きなトラブルも無く使えている古典ブルーブラックの自作インクですが、ウォーターマン クルトゥールで書き出しでインクが出ず、スカっとすかされる減少 (インクスキップ) が出始めました。ちょうど、奥さんのレガンスとエルバンの組み合わせで出た症状と似ています。その時は、エルバンからパイロットのインクに代えることで解決できました。ペン先調整の達人であれば、ペン先の方をインクに合わせることが出来るようなのですが、私はインクの方をいじってみることにします。

今の処方だとPGが入っていて、粘度はわりと高めだと予想されるので、界面活性剤を加えて粘度を下げてやるのが有効ではないかと考えました。他の材料がほとんどアニオン性なので、界面活性剤もアニオン性か非イオン性のものを選べば、混ぜても問題は起こりにくいはず、と何を入れるか検討し、非イオン性のTween20 (ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル) を極微量混ぜてみることにしました。Tween20のHLB (親水性-親油性バランス) は16.7、かなり親水性が高く、可溶化剤や洗浄剤として適しています。
結果は予想どおり、書き出し擦れが激減しました。心なしか、ペン先の滑りも良くなったような感じがします。ただ良いことばかりではなく、多少チリ易くなったような気もします。しかし、チリ易さは、紙にもよりますし、界面活性剤を入れたのだからチリ易くなるのでは、という気持ちの問題で、ことさらチリに神経質になっているということもあるかと思います。
これまでは、プレピーとクルトゥールに入れていましたが、検証筆として更にパイロットのボーテックスを投入しました。
今回の処方から名前も変更、青色1号の別名がブリリアントブルーなので、ブリリアントブルーブラックとしようと思います。

書いたノートはmarumanのeuroline 5mm方眼A5リングノートです。この紙も万年筆には弱く裏抜けしやすい印象があります。