3月6日頃に調製した古典ブルーブラック用原液を500mlのガラス瓶に入れて保存しているのだが、瓶の底に澱らしきものが少しだけ発生していた。現在、調製から40日というところ、もう少し澱なしで保たせたかったが、こんなものだろうか。
市販のインクではどうかと検索してみたら、
滓の多さは各社によって違って、私の経験では、平成3年ころまで発売されていた、あるブルーブラックインキは、とても沈殿物が多く閉口したことがあります。キャップを外すとペン先まわりにびっしり滓が付着していたことがあります。
私は、パイロットブルーブラックインキを、大瓶で買って、良く濾過してこしながら使いました。
という話 (ただしパイロットのブルーブラックは旧インキ) や、
約1年かけて使い切ったブルーブラックのビンには、粒状の沈殿物がべっとりとこびりついていた。
という話と、モンブランの瓶の写真があったので、市販のものでも古典ブルーブラックは多かれ少なかれ澱の発生はあるものらしい。
また、古典ブルーブラックは耐水性、耐光性の観点から記録用途には優れていると思っているのだが、
現代になって、このインクが筆記した文字も、記した用紙までをも破壊することがわかりはじめ、問題となっている。
という話もあり、本当にがっちりと記録を残したいのなら顔料系のインクを使うべきかと悩んでいる。
悩んだついでに、最近は色素の量を変えるだけで、ベースとなるブルーブラック原液の処方変更はしていなかったのだが、澱対策にアラビアゴムを加えてみた。以前、粘度調整用にアラビアゴムを添加することはしないと決めていたのだが、保護コロイドとしての役割を期待して添加してみることにした。