趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

塩酸でpH調整だけでは飽き足らず、塩化鉄(II)を使って古典ブルーブラックを調製する。

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万年筆用古典ブルーブラックインクの自作、前回は硫酸第一鉄を使い、pH調整のみ塩酸に変更したのですが、どうせなら硫酸第一鉄の代わりに塩化第一鉄を使ってしまえと作ってみました。

元々酸として硫酸を使ったのは、硫酸第一鉄を使っていたためです。硫酸より塩酸が良いのなら、硫酸第一鉄の代わりに塩化第一鉄を使う方が良いのだろうかという考えも浮かんできます。そう考えながら、最新化学工業大系を見直してみると、塩化鉄を使った処方に付いても言及してあるのですね。

硫酸第一鉄・七水和物のMWが278.02、塩化鉄(II)・四水和物のMWが198.81なので、等mol量になるように計算して添加量を決めました。一応インクの色見本も載せますが、色素は変えていないので見た感じはあまり変わらないと思います。ダイレクトブルー1と赤106を混ぜて多少紫がかったブルーブラックにしています。インクの違いが分かるように万年筆は同じものとするため、セーラー プロフィット21を洗って、インクを入れ換えて書いています。

ちなみに、pHは1.7でした。Omas Blue-Black, Omas Royal Blue, Visconti, Lapis Blue辺りと同じ値らしい。