趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

魯庵先生ぶっちゃけ過ぎ。

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まだ青空文庫に公開されていなかったので、内田魯庵の書いた「萬年筆の過去、現在及び未来」の一部を打ち込んでみたことがあるのだけれど、青空文庫で公開されている内田魯庵の作品の中に万年筆について書いたものがあることが、細字万年筆にこだわるのページに書かれていたので読んでみました。

夏目漱石の万年筆に関する話は、こちらの小編にも軽く触れられています。
 →温情の裕かな夏目さん 内田魯庵 (青空文庫

夏目漱石の『余と万年筆』を朗読で聴いてみた: 細字万年筆にこだわる
うわ〜、魯庵先生そこまで書いちゃいますかというくらい、ぶっちゃけた話を書いちゃっています。

或る時などは、私は万年筆のことを書いて下さいと頼んだ。若い元気の好い文学者へでも、こんな事を頼もうものなら、それこそムキになって怒られようが、先生は別に嫌な顔などはせられなかった。ただ「僕は困る」と言われた。と、私は、「いえ、悪くさえいわねば好いから……調法なものだ位いに書いて下さい」と頼んだ。そんな風で、いわばこちらで書き上げた物にただ署名してもらう位いにしても快諾されたことがある。

内田魯庵 温情の裕かな夏目さん
これを読んだ上で、夏目漱石余と万年筆を読むと、これって本心なのかな〜、まさか魯庵さんが書いたものではないよね、とまた違った目で読んでしまいます。