まずは、自分の環境から、メインのPDAは未だにZaurus SL-C1000、予定はC1000を見ないと分からないというくらい依存しています。C1000の定位置は腰のポーチで、ポーチには他に、docomo SH-906i、iPod touch 第1世代と紙の手帳(単行本型手帳)が入っています。鞄には、FUJITSU LOOX U/C40、OSはXP Home、持ち歩いてはいるけれど、パッと出せないので結局ザウルスメインに使ってしまいます。pomeraも買ったけれど、あまり使っておらず、最近は鞄にも入れていません、pomeraは座って打つための端末なので、座れるときはLOOX U、立っているときはZaurusを使ってしまうため。メインのPCはMacBook Aluminum 第1世代だが、ほとんど持ち歩かず、机の上の定位置で、ディスプレイとキーボードとトラックボールを接続して使っています。最近、HP mini1000 第2世代を購入し、Ubuntu netbook remixを入れて自宅で使っています。Ubuntuは他に、HP ML115に入れて、職場の共用パソコンとして使ってもらっています。ウェブサーバーは昔、Vine Linuxで構築したので、そのままVineを使用しています。Zaurusを使っているし、Ubuntuにも慣れているので、NetWalkerの購買層どんぴしゃだと思います。
一度はZaurus路線から撤退したSHARPが、NetWalkerを企画したのは、一つはネットブックの成功があると思います。多少処理速度が遅くても、安くて小さいノートは需要があるということが分かったし、DELL等大手がLinuxを搭載したモデルを投入してきました。また、pomeraの成功も大きかっただろうと思います。テキスト入力に特化した小型のgadgetにも需要があることが分かりました。
ただ、SHARPは一度この分野から撤退しているので、出来るだけリスクを少なくするため、電子辞書のリソースを使ったのだと思われます。ザウルスチームは解散後、携帯や電子手帳のチームに振り分けられたと噂に聞くので、昔のザウルスチームが頑張ったのかもしれません。SHARPの電子辞書 BrainシリーズはWindows mobile系のOSで動いているようですが、SHARPとしては、NetWalkerをテストベッドとしてUbuntuに移行することも考えているのでは無いかと思います。Linuxの方が制約も少なく、比較的ハードを自由にデザインできそうに思います。
- NetWalkerにCFスロットが無いことを嘆いている人も多いですが、LOOX UのCFスロットが通信系カードに対応するために転送速度が遅く、メモリ用のスロットとしては使いものにならないこと。更に、CF系通信カードが絶滅危惧種になりつつある現在、場所をとるCFスロットを無くしたのは正解だと思います。
- キーボードが打ちにくいという話は、量産機でSHARPがどこまで改善してきてくれるかに期待しています。ちなみに、あの形であのサイズのキーボードでは、私はSIIのキーボードが好みです。
- ザウルスより大きくなってしまったのは、画面のサイズ的にしょうがないかな。インターネット端末と銘打つ以上、解像度は最低で800x600、しかし実際のところ800x600では不満が大きいので (800x600の工人舎 SA-1Fを使っていた経験より)、1024x600は必要。5.6型ワイドで1280x800のLOOX Uでも、かなり目が疲れるので、NetWalkerの5型ワイドで1024x600という高解像度はぎりぎりのサイズかと思います。
- Ubuntuの採用は良いと思います。というより、フルのUbuntuを使えるから、SHARPもNetWalkerを開発しようと思ったのではないかなあ。Ubuntu netbook remixを使っていますが、昔のLinuxのことを思うとインストールも設定も使用も簡単すぎて拍子抜けしてしまうくらいです。また、SHARPがNetWalker用にソフトを開発しなくても、豊富なUbuntuのソフトをそのまま使えてしまうのは非常に利点が大きいと思います。
- Bluetoothが無いのは残念です。特に携帯分野でBT搭載にこだわりのあるSHARPのことですから、Bluetoothは付けて欲しかった。このあたりの戦略を電子辞書チームと携帯チームで話しあったりはしないのでしょうか。元ザウルスチームが両チームにいるのならば、その辺りを水面下ででも調整していただきたいところです。
