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万年筆用顔料系インクを粒子径でざっくりと比較

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インクは色付きなので、動的光散乱法では、かなり希釈しないと測定できません。水による希釈の影響があるので、粒子径の値は参考程度だと思ってみてください。ただ、何度か条件を変えつつ測定してみた印象では、セーラー 極黒の方がプラチナ カーボンインクよりも粒子径は小さいように思われます。サンプルをマイクロピペットで取るときも、プラチナ カーボンインクはチップにベットリくっつきますが、極黒はサラサラとしてチップに全く残りません。プラチナ カーボンインクの粘度が高いのは、そうしないと安定化できなかったためなのかもしれません。対して極黒は粒子径が小さいこともあり、粘度を上げずに安定化できたのではないかと思います。

追記 (091216)
万年筆評価の部屋の過去の記事を読み返していたら、師匠がこんなことを書かれていた。まさにおっしゃる通りです。

そういえば各社のカーボンインクは【ナノカーボン粒子】なんてことをうたっていたような記憶もある。カーボンインクでは染料系インキと違って、どうしてもカーボン粒子が必要となる。従ってインキの沈殿を防ぐためには【ナノカーボン】化とインキの粘度を上げる事が必要になってくるわけか・・・ただ【極黒】などは粘度はそれほど高くない。プラチナカーボンよりは粒子が細かいのかも知れない。もっとも書き味ではプラチナカーボンが圧倒しているが・・・