趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

トンボのローラーボールリフィルの謎な型番と書き味の比較

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卵形のコロンとした形に惹かれてTOMBOW ZOOM 828bwを購入 (コロンとした卵形のペン TOMBOW ZOOM828bw 他太めのペン6種画像有り。 - 趣味と物欲) したのですが、正直言って書き味には期待していませんでした。トンボのローラーボールは既にZOOM 505bwを持っていたのですが、滑らかではあるものの、ボールが小さいため筆記角度の許容度が少なく、筆記線の太さも好みより少し細かったのです。
しかしZOOM 828bwを使ってみると、かなり好みに近い書き味と線の太さでした。リフィルは同じ形なのですが、505bwはBK-L5Pという0.5mmボールの極細、828bwの方はBK-LP05 Fineという0.7mmボールの細字になっています (水性ボールペン替え芯情報 | 株式会社 トンボ鉛筆)。828bwは現在では海外限定モデルなので日本のものより太めのリフィルを入れているのでしょう。
トンボのサイトには上記2種類の太さのリフィルしか掲載されていないのですが、通販サイトで調べてみるとBK-LP07 Mediumという1.0mmボールの中字リフィルもあるようです。
トンボのページからは無くなっているので流通在庫のみで廃盤なのかもしれません。ボールペンの替え芯は一般的にボールが大きい方が書き味も滑らかですから、期待してBK-LP07を購入してみました。

かなり期待して試したのですが、BK-LP07はキシキシと音が鳴り、あまり書き味はよくありませんでした。はずれのリフィルを引いてしまっただけなのか、それとも1.0mmボールのインク消費にインク供給が追いついていないのでしょうか。
いずれにせよ書き味の好みで順番を付けると、BK-LP05 > BK-L5P >>> BK-LP07 となります。
下図は筆記見本ですが、トンボのローラーボールリフィルの筆跡はボール径の割りに太くなりがちで、0.5mmがジェットストリームの0.7mm、0.7mmがジェストの1.0mmくらいとワンランク上の太さになってしまいます。インクが水性顔料で広がりやすいためだと思います。
万年筆を使う様になってからボールペンも太字嗜好になってきたのですが、その前は細字をきれいに書けるボールペンが好みでした。筆圧が高かったのでニードルポイントだとすぐ壊してしまいハイテックCなどが使えず、コーンチップでできるだけ細字のものを探していました。
日本人の細字嗜好に合わせて改良されてきたので、日本のボールペンはどんどん精密になってきたのでしょうね。

それにしても型番が謎です。ボール径に合わせて、BK-LP05、BK-LP07、BK-LP10とかじゃいけなかったのでしょうか。