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博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

現行の英雄のブルーブラックインクの古典度チェック

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先日のWAGNER岡山大会でチェリーさんにいただいたインクを調べた結果、中国の英雄(HERO)製インクも鉄イオンを含む古典ブルーブラックインクであることが分かりました。ただ、チェリーさんにいただいたものは、箱にURLが書いてあるのでそんなに古いものでは無いと思うのですが、いつ頃のものなのか正確なところが分からず、現行品も古典なのかまでは確証できませんでした。

ポプラインクの方は古典BBインクだろうと予想しておりましたが、英雄の方も古典BBインクとは思いませんでした。

また、レッドのコッカーさんによると、英雄のインクは同じ色でも色々な種類があるということでしたので、現行品が手に入らないか知らべていたら、あっさりとAmazonで見つかりました。
初めて試す中国のインク「英雄 203 純藍」 - 元海外在住夫婦のお買い物日記


前回のものは402、今回のものは202で、英雄ではどちらも普及品に位置付けられています。またOrientalというインクもあったので一緒に試してみることにしました。
どちらもパーカーっぽい瓶です。

先に古典度チェックをしてみましたが、どちらのインクも試験紙が赤く変色したので、第一鉄イオンを含む古典インクであることが分かります(左がHERO202、右がOriental)。

筆記見本です。左側は10日前、右側は書いて10分後くらいですが、もう酸化が進み変色しています。書いた直後はもう少し青い色でした。

ペーパークロマトグラフィーの結果です。左から、パイロット(現行品、非古典)、英雄202、英雄402、Oriental、モンブラン ミッドナイトブルー (現行品、古典)、ペリカンBB (現行品、古典)になります。Orientalから右のあたり、展開中に紙がへたって上まできれいに展開できませんでしたが、だいたい判断はつくのでそのまま提示しています。英雄402の展開結果が前回のものと、ちょっと異なるのは展開条件の違いです。今回スポット量は特別揃えていないので、スポットの大きさ(色素量)は参考程度に見てください。
英雄202、英雄402、Orientalそれにペリカンはほぼ同じ色素を使っているようですが、モンブランのミッドナイトブルーは他と異なる色素を使っているようです。画像では分かりにくいと思いますが、ミッドナイトブルーには少し赤系の色素が入っているようです。

英雄の万年筆も2本組で売っていたので、今回英雄202とOrientalはこれに入れて試し書きしました。このペンに限らずHEROのペンは鉄ペンが多いと思うのですが、ブルーブラックは古典なんですね。実際私自身古典ブルーブラックを鉄ペンで使っても、これまで不具合を感じたことはありませんので、鉄ペンの腐食はそんなに心配しなくても良いかもしれません。