某所(というか2ch)のインクスレッドで話題になっていたので、それは知らなかった〜と検索しました。
Ink Nouveau: Pelikan Blue-Black is discontinued?....really??
Pelikan Blue Black Discontinued In The U. S. - The Fountain Pen Network
FPNが阿鼻叫喚状態、もし愛用のインクが急に販売されなくなったらと思うと、気持ちは分かります。
One of the Federal US laws is TSCA (Toxic Substances Control Act). This inventory list includes all allowed ingredients for e.g. chemical products. By checking all these allowed ingredients, we found out, that our Pelikan ink blue-black has one ingredient, which is not listed. This does not mean, that it is toxic, but we stopped supplying the US-market with this product (in bottles and in cartridges as well), to follow the regulation.
「米国のTSCA (有害物質規制法) では、TSCA inventoryという既存品目のリストがあって、それに載っていない物質がペリカンのブルーブラックに使われていた。これはその物質が有害だということを意味してはいないけど、法律に従って供給を停止した」ということのようです。FPNでは2011年5月のトピックなので、もう1年半以上前の話題です。問題の物質を新規物質として届出をし、許可されればまた販売できると思うのですが、現在も出荷停止は継続中なのでしょうか。
ペリカンのブルーブラックと言えば、ボトルもカートリッジも鉄を含む古典ブルーブラックであることを調べ、趣味の文具箱16号の記事で公開しましたが、米国での出荷はボトル、カートリッジともに停止されていることから、やはりボトルもカートリッジも同じインクなのだろうと考えられます。
ペリカン Pelikan ボトルインク 4001/76 ブルーブラック
- 出版社/メーカー: Pelikan
- メディア: オフィス用品
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ペリカンのブルーブラックは米国でずっと売られてきていたのに、何故2011年頃に問題になったかというと、ちょうどその頃TSCAの改正という話が進んでいたようです (TSCA改正の動き|ここが知りたいREACH規則|J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト)。それで、TSCAの改正に対応するため調査していたら、リストに載っていないものが入っていることに気づいた、ということなのだろうと思います。
申請費用がどれくらいなのか、ざっと検索したら、申請代行業者のサイトに、
TSCAに基づくPMN申請のEPAレビユー費用は、$2,500ドルで事前に納付する必要が有ります。
とありました。これだけなら安く感じられますが、その物質の安全性試験などのデータが全く無いと、その試験費用がウン千万単位でかかってくると思いますので、そこまでして申請するよりは、という判断があったのかもしれません。
- 古典ブルーブラックインクが、米国の廃液処理規制の関係で減ったというのは、ペリカン ブルーブラックとTSCAの件の拡大解釈ではないのか。 - 趣味と物欲 追加情報がありますので、合わせてこちらもご覧ください。