植草甚一さんが肉筆で書かれている日記を本にまとめた「植草甚一コラージュ日記」はどこから開いて読んでも面白いので、ちょっとした隙間時間に活字を読みたくなったとき、よく手にとっています。日記と言っても生の日記ではなく、「植草甚一スクラップ・ブック」という全集の付録のために清書したものを、更に本にまとめたものだそうです。
第1巻は1976年の東京で、原稿を書いて、散歩して、雑貨や古本を買うという毎日を綴ってあるだけなのですが、それが面白い。毎日のように何千円分も古本を購入されるのですが、今の物価で考えると倍くらいの価格になるのかなあ。大卒の初任給を見ると、1970年に4万円だったのが、1976年には10万円近くまで上昇していて、物価も上がっているのでしょうが、すごい時代だったんだと思います。
「植草甚一コラージュ日記」の東京編はソフトカバーの単行本と文庫本で出ています。単行本の107頁、文庫本だと99頁に、「このサインペンは先が四角くなっているのに、なかなか気持よく書ける。デザイン用だけど、東京に売っているかしらん。」とあります。
おそらくサクラのスケッチペンのようなものだろうと想像するのですが、「東京に売っているかしらん」と書かれているので、アメリカで購入されたものなのではないかと思います。
スケッチペン|水性マーカー|サインペン・マーカー|商品を探す|株式会社サクラクレパス
植草甚一コラージュ日記の2巻がニューヨーク編で1974年の話なので、この時に色々な文房具を仕入れられたのではないかなと。
これがそのサインペンに貼られていたラベルだそうなのですが、492?という型番でしょうか。
植草甚一コラージュ日記で使われているサインペンは?
当ブログではアフィリエイト広告を利用しています
あとで読む