趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

文具本紹介: ワープロ時代の文具カタログ

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古い文具の本を見つけたらつい買ってしまいます。今回ご紹介するのは「ワープロ時代の文具カタログ」という昭和60年 (1985年) の本です。
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ワープロやパソコンも多数紹介されていますが、パソコンは98シリーズとしては2代目のPC-9801F2と、それに対抗した各社独自の16ビット機が載っています。まだ16ビット機の覇権を争っているところですが、この後急速に98が天下を取っていきます。一方8ビット機もソフトウェア資産を武器にまだ頑張っていて、ワープロは液晶表示が1行しかない機種が掲載されています。
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ワープロ・パソコンからアナログ文具まで、まさにカタログ的に紹介している本で、ワープロとアナログ文具を組合せた使い方を提案するような本ではありません。万年筆では、鼈甲柄でCON-70と同様の吸入機構が組込まれている初期型のパイロットカスタムや四角い断面のクアトロ、LAMYサファリ等が紹介されています。
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面白いのは「しかし、最近はその万年筆が徐々にではあるが見直されているという。」と書かれていることで、この当時から、ボールペンに押され衰退しつつある万年筆がまた注目されつつあるという概念があることが分かります。そのような概念は最近のものかと思っていました。
また、巻末に東京のショップを紹介してありますが、現在も残っているのは、伊東屋東急ハンズ、六本木のLapisくらいで、マイコンベース銀座、神宮前FLAX、歌舞伎町FORD★Sなどはもう無くなっていますよね。むしろ3店も残っていると思った方が良いのかな。