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万年筆のカートリッジ口が異なるのはフールプルーフなんだと考えてみる。

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万年筆のカートリッジインクについて「国産の三大メーカーであるパイロットとセーラーとプラチナは、それぞれ規格が異なり相互使用できないのに、海外ではヨーロッパ共通規格により相互使用できて素晴しい」という文脈で紹介されていることが結構あるように思うのですが、そこにフールプルーフという考えを導入できないかと思ったのが、この記事を書き始めた発端です。
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上記画像は上から、プラチナ、パイロット、セーラーのインクカートリッジ、その下2つがヨーロッパ共通規格のカートリッジです。
しかし更にその下の3つは独自規格のパーカー、ラミー、シェーファーのカートリッジで、他にクロスも独自規格なので、共通規格があると言いながら、国産のカートリッジ以上の独自規格数があり、議論の前提がいきなり崩れてしまった格好です。
takagishi123.com
また、たかぎしさんが書かれているようにヨーロッパ共通規格と言いながら微妙な違いがあり、実際私もモンブランのショートサイズカートリッジが微妙に太く、オートのタッシェでは使えないという経験をしたことがあります。
OHTOのショートサイズ万年筆 ROOKはモンブランのカートリッジが使えた。 - 趣味と物欲
このように独立規格が多い理由として、各社ごとの囲い込みという側面は確かにあると思いますが、フールプルーフであると考えた方が精神衛生的には良くないでしょうか。
古典インクのカートリッジを出しているのは、プラチナとペリカン、顔料インクのカートリッジを出しているのは、プラチナとセーラーのみなので、それだけ覚えておけば良いでしょうが、染料インクでも他社のインクを使うとインクの出が悪い、あるいは良過ぎるということがあるようですので、他社製のインクを間違って使われないようにしているという側面もあると思います。
インクカートリッジの場合、他社製インクを使ったからといって最悪万年筆が詰まるくらいのものでしょうが、生命に直結する注射器や輸液のラインでは、繋げてはいけないものは物理的に繋らないようにコネクタを変えるフールプルーフという考え方は一般的です。
また、ガソリン車に軽油を誤って給油してしまうというトラブルも物理的に給油口を変えてしまえば良いのにと思います。
woinc.jp
まあ何にせよ、善意で考えた方が気にならないように思います。
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