趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

森師匠に採点用に調整していただいた万年筆のデビュー戦

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3月に森師匠に調整していただいた万年筆をついに実戦投入!、下記の記事で書かれている万年筆がそれです。
万年筆評価の部屋:Gary さんとの会話
3776センチュリーベースのWAGNER 11thのコースCと、ヘリテイジ912ベースのWAGNER 2014の太字Bで、高速採点に使いたいということで、素早く○×を書いても擦れないように調整依頼しました。
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それぞれカートリッジでほぼ3本使いました。最終的にカートリッジに付着して残っているインクの量を見ると、パイロットのインクの方が表面張力が低く調製されているように思われます。インク出の悪い万年筆にパイロットインキを合わせるとフローが良くなったというような話と矛盾しない結果です。
実際に今回使ってみた感じでも、ヘリテイジベースのWAGNER 2014は、最初からフローが良くて、しまいにはあまりダクダク出るので、インキの乾燥待ちの時間が発生するくらいでした。
対してセンチュリーベースのWAGNER 11thは、最初は連続で○を書いていると、少し擦れる感じがしましたが、カートリッジ1本使い切ったくらいからフローが安定してきました。フローが安定してもパイロットに比べるとインクの出は控えめでした。
パイロットのインキは、粘度や表面張力が低く、最初からフロー良く書けるが、使う万年筆や紙によってはインクが出過ぎたり、滲みや裏抜けの原因にもなる。プラチナのインクは、パイロットに比べるとフロー控えめで、インクがペン芯に馴染むまで少し時間がかかるが、滲みや裏抜けは起こり難い傾向があると言えるでしょうか。
勿論、インクフローはインクだけで決まるものではなく、万年筆や紙の影響も大きいのですが、凡その傾向として知っておくと良いと思いますし、インクフローは安定するまで少し時間がかかるということも合わせて意識しておくと良いと思います。