趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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スリップシール機構の特許に関する誤解を解く

紙様のところで紹介されていた60年代透明軸のモンブランのキャップに装着されていたスプリングを元に、スリップシール機構がパクリだと言われるのは、あんまりだと思ったので誤解を解いてみたいと思います。
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プラチナのスリップシール機構は特許5637515号として登録されています。
JP5637515B2 - 筆記具用キャップ - Google Patents
これが特許出願や特許公開の段階だと、まだどう転ぶか分からないところがありますが、特許として登録されているということは、特許庁の審査や特許公開後の同業他社からのチェックを受けて新規の技術として認められた、ということになります。
特許庁の審査官は、良く見つけてくるよなあ、、、と感心するくらい、似ている特許や先例を見つけてきて、新規性があるのかどうかを厳しく問うてきます。
キャップに発条を仕込むというだけなら、当然、公知公用の先例も、失効していても先行特許もあるでしょうから出願するだけ無駄です。特許明細書を書く時は、先行技術にも触れ、それらの技術と出願する特許がどう違うのか解説する必要があります。
実際プラチナの特許5637515号にも、これまで使われてきた発条を仕込んだ筆記具のキャップの技術について、背景技術として詳細に解説されており、その上で新規性のある部分について特許が出願されています。
それでも、バネを入れるという発想自体は海外の物ではないかと言われるかもしれませんが、全くの無から有を生み出した特許がどれだけあるのでしょう。皆、巨人の肩の上に立っているのです。

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