趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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古典ブルーブラックと万年筆と私 1 黎明篇

はじめに

古典インクの自作について、私なりのこだわりがあるのですが、そのこだわりの部分だけ話しても、何故そこにこだわるのか分かってもらえなかったり、誤解されたりしそうなので、自分の考えを整理する意味でも、古典インクと関わりだした最初の最初から書き出してみることにしました。

最初の万年筆

古典インクとの関わりは、最初に手にした万年筆まで遡ります。中学生の時に、使ってみるかと渡された父の万年筆はプラチナのシープでした。父が職場で記念に貰ったまま保管されていたもので全くの新品でした。祖父母と同居していましたが、普段から万年筆を使っている人は誰もおらず、使うためには別途インクがいるということだけ教わりました。
街の文具店で、インクが欲しいと尋ねたところ、「ブラックとブルーブラックとあるけどどちらにする?」と問われ、その時ブルーブラックという色があることを知ったのです。
ブルーブラックという不思議な言葉の響きに惹かれて、当然のようにブルーブラックを購入したのですが、プラチナですから、それは古典ブルーブラックのカートリッジでした。万年筆のイロハも知らず、教えてくれる人もいませんでしたから、放置して詰まらせて、というお決まりのパターンを経て、そのまま使わなくなってしまいました。

再万年筆はプレピー

それから20年近く経って、再度万年筆に触れたのは、たまたま文具店で見つけたプラチナのプレピーでした。プレピーのブルーブラックを目にして、子供のころのブルーブラックの名前の記憶が蘇り購入しました。
このプレピーが私の万年筆の師匠になりました。筆記時のペン先の角度、カートリッジの換え方、インクが出ない時の対処の仕方、スリップシールで手間がかからないことも教材としてうってつけでした。
まだコンバーターの存在もしらず、ブルーブラックのカートリッジをひたすら消費していました。手に馴染んだお気に入りの1本を、うっかり落としてペン先を曲げ悲しい想いをし、貴重な教訓を得ました。
1年以上プレピーを使っていて、壊れたプレピーを買い直した以外に万年筆は増えませんでした。今の私の体たらくを見ると驚異的なことだったと思います。

2本目の金ペンデビュー

私がプレピーを使っているのを見た人が、万年筆を贈ってくれることになりました。父の万年筆以来となる金ペンは、プロフィット21のマット軸でした。贈っていただいた万年筆を使うにあたり、体系的な知識を付けるため、本屋で万年筆関係の本や雑誌を探し、ウェブ上の情報を探しました。
中でも発売されたばかりの「ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!」を本屋で手にしたのが幸運であり、沼への誘い道でした。愛用のペンとインクで書かれた、熱い想いを語る直筆の原稿に心を打ち抜かれてしまったのです。
そこからWAGNERを知り、森さんのブログを毎日かかさず読むようになり、フエンテを知り、と順調に深みに嵌り、ペンもインクも増殖していきます。

何か自分にもできることはないか

まだこの時点でWAGNERに参加したことも無く、フエンテにも入会していませんでしたが、森さんや海老沢さんのブログの活動報告や趣味の文具箱などの雑誌を毎号買い情報に触れると、一旦は消えかけた万年筆を愛好家の皆さんが自分の貴重な時間とお金を使って盛り上げ、繋げて来られたのだということが分かってきます。
WAGNERを開催するために毎週のように日本全国を飛び回り、万年筆調整をしたり、無償でフエンテを発刊され続けている方々のおかげで、今万年筆を楽しめている、この恩恵を甘受するだけでなく、何か自分にできることでお返しをできないものかと思いました。
そんな時に目に止まったのが、森さんのブログ「万年筆評価の部屋」で始まったパイロットの「インキと科學」という本の解説記事です。紹介されている材料を見て、これは作れそうだと思ったのです。

長くなったので続きます。
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