野うさぎのことが話題になっていたので、思い出したこと。
小学校には「うさぎ狩り」という行事があった。
まだ薄暗い早朝に校庭に集合し、網が仕掛けられた山へ皆で移動、小学生が勢子となって、うさぎを網に向かって追い込むのである。
その際、チョーイチョイチョイと声を出しながら、下図のような竹で作った「うさぎ追い棒」を鳴らす。
竹の二節を切り、鳴る部分を割り、持ち手のところはコの字に両側から切り欠き、ビニールテープを巻いてある。
これを振ると、竹同士がぶつかって、パンパンという大きな音を立てる。
校庭では保護者が、兎汁を作るというていで、鍋の準備をして待っているのだが、うさぎが取れたことは一度も無かった。
結局、朝早くから野山をかけ回って、用意された豚汁と、かしわ飯を食べて帰るという行事だった。
検索してみたら、熊本ではポピュラーな行事みたいで、最近も続いているようだ。