趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

NOODLER'S AIRCORP BLUE BLACKインクは染料か顔料か。

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ヌードラーズAIRCORPブルーブラックインクは、ガンヂーインキ消しの白液 (次亜塩素酸ナトリウム)で消えなくて、耐光性も顔料インク並に高いことから、顔料を混ぜているのではないかと予想をしていたのですが、「黒顔料と染料は相性が悪く基本混ぜない、インキ消しに消えない黒染料も有る」というご指摘を受けて、以前書いた記事をチェックしました。

これまでに分かっているのは、ガンヂーインキ消しで消えない。
pgary.hatenablog.com

光に長期間晒していても、消えない。
pgary.hatenablog.com

鉄分は含まないので、古典インクではない。
pgary.hatenablog.com
という点です。

ヌードラーズ ブルーブラックはブルーブラックと言いながら、色調は酸化が進んだ後の古典ブルーブラック(没食子インク)みたいな、沼のような緑色です。
普通のペーパークロマトグラフィをやっていなかったので、精製水で展開しました。

インクを精製水で希釈して、赤色レーザーポインターの光を当ててみると、右側のヌードラーズ ブルーブラックは、レーザー光が通った後が見えますが、左側のパイロット ブルーブラックは見えません。

瓶の位置を入れかえて、左にヌードラーズ ブルーブラック、右にパイロット ブルーブラックを置いても、レーザーの軌跡が見えるのはヌードラーズ ブルーブラックだけです。

おそらく、レーザーの軌跡がチンダル現象*1で見えていますので、ヌードラーズ ブルーブラックには、ある程度の大きさの粒子が含まれていると考えられます。

Noodler's Fountain Pen Inks: A Comprehensive Guide | JetPens
NOODLER'S AIRCORP BLUE BLACKは、ヌードラーズでは、Partially Bulletproof Inkに分類されていて、こちらのペンショップの説明文を読むと、bulletproofとnon-bulletproofの染料(dyes)を混ぜているそうです。

Partially bulletproof inks contain a mixture of bulletproof and non-bulletproof dyes, allowing for a wider range of colors while still retaining the main benefits of bulletproof inks. The non-bulletproof dyes may smear or fade if exposed to water, solvents, or UV radiation, but the bulletproof dyes ensure that even if the color of your writing is compromised, the content of your writing will always remain legible.
Partially bulletproofs are also more compatible than fully bulletproof inks with smoother paper like Rhodia.