趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

天神丸善のペリカンBBインクのボトルとカートリッジはまだ古典でしたけど商品の回転率のためかもしれません。

下記のコメントをいただきましたので、

先日、銀座の◯◯屋、丸の内の◯善で確認したところ、両店ともに「ペリカンブルーブラックは既に染料系と成っており、いわゆる古典ブルーブラックではないようだ」とのコメントをいただきました。ペリカンジャパン社のコメントは「インク成分については公開されていない」との一点張りのようで、埒があきません。
http://pgary.hatenablog.com/entry/20500101/p1

8月2日に天神丸善ペリカンBBのボトルとショートカートリッジを購入してきました。
f:id:pgary:20150805083042j:plain
箱のベロの部分に付いている数字は、新しく買ったボトルが「14C」、カートリッジが「301」でした。
また、2014年1月にパッケージが変わったときにすぐ購入し、古典BBのままであることを確認したものは「13I」でした。
pgary.hatenablog.com
ボトルとカートリッジでずいぶん色が違うので、どちらかだけでも変わったのだろうかと思ったのですが、右端の方を水に漬けてみても流れませんでした。
f:id:pgary:20150805083623j:plain
二価鉄試験紙で鉄分が含まれているか確認してみたところ、どのインクでも赤い変色が認められ、鉄分が入っていることが分かりました。
f:id:pgary:20150805083937j:plain
天神丸善で売られているペリカンのブルーブラックインクは今のところまだ古典ブルーブラックのままのようです。
ただ、カートリッジの色がかなり黒いのは酸化が進んでいるためだと思われ、商品の回転が悪く、古いものが売られている可能性があります。最初のコメントにある東京の店舗で購入したペリカンBBを検証してみないと、まだ確証は得られないと思われます。
pgary.hatenablog.com
二価鉄試験紙は、2015年06月03日(水) インク焼け処置前のチェックのための指示薬紙を作る | 株式会社 資料保存器材、と同様の方法で自作したものを用いています。
短冊状に細く切った二価鉄試験紙の端をちょっとだけ試験したいインクに付けて、浸透してきたインクの先端部分が赤く発色してきたら、そのインクには鉄が含まれている = 古典ブルーブラックという判断をしています。インクの色素の色が濃くて判別し辛い場合は、インクを精製水 (鉄などの不純物が入っていない水) で希釈してやると分かりやすくなります。上の二価鉄試験紙の画像の左端は希釈して試験したものです。

【追記】調査にご協力いただいた結果、京都や東京の最新ロットも古典BBのままであることが確認されました。
pgary.hatenablog.com
pgary.hatenablog.com
pgary.hatenablog.com

万年筆用顔料インクをプラチナ インククリーナーで洗浄してみよう。

万年筆用顔料インクのStoriaを常用するようになったので洗浄方法を確認しておこう。 - 趣味と物欲という記事で水の電解水で、顔料インクのStoriaをきれいに落とすことができましたが、プラチナ カーボンインクはあまり落ちませんでした。そこでプラチナのインククリーナーを試してみることにします。1の穴は今回使用していません。3の穴は前回落ちきれなかったカーボンインクです。2,4,5,6の穴には青墨、Night、Fire、Clownを再度乾燥させました。

継蓬 さんからコメント欄 (http://pgary.hatenablog.com/entry/2015/08/01/192325) で、アルカリ電解水ロットリング洗浄液のpHを教えていただきましたが、プラチナのインククリーナーもpH試験紙で確認したところも強アルカリでした。

プラチナ インククリーナーを入れて約5分程放置し、、

水で何度か濯いだら、カーボンインクもきれいに落ちました。

万年筆用顔料インクのStoriaを常用するようになったので洗浄方法を確認しておこう。

Storiaがよかったので、Night (ブルー)とFire (レッド)も買ってしまいました。 - 趣味と物欲ということで、Clownも加えて3色のStoriaを常用するようになりました。ただ顔料インクなので、お手入れの方法など気になります。顔料インクについては、以前セーラーの極黒とプラチナのカーボンインクについて、下記の記事にて洗浄方法を検討し、水の激落ちくんのようなアルカリ性の溶液が効果的であることが分かりました。
顔料インクのセーラー 極黒とプラチナ カーボンインクを使って洗浄法を検証します。 - 趣味と物欲
パレットに1. 極黒、2. 青墨、3. プラチナカーボンインク、4. Storia Night (ブルー)、5. Storia Fire (レッド)、6. Storia Clown (ライトグリーン)を入れて、、、
f:id:pgary:20150801190752j:plain
5日間乾燥させました。
f:id:pgary:20150801190759j:plain
まず水道水を入れて、1分間放置、
f:id:pgary:20150801190805j:plain
更に何度か濯ぐと下の画像の状態になりました。極黒と青墨はかなり落ちましたが、Storiaやカーボンインクはほとんど落ちていません。
f:id:pgary:20150801190813j:plain
今度は、水の激落ちくんをスプレーして約1分間置いてみました。極黒は液に色が付かず、水道水だけで落ちてしまっていたようです。結構落ちたと思っていた青墨ですが、激落ちくんを入れるとまだ色が出てきます。Storiaは溶け出してきたようですが、カーボンインクはあまり変化がないようです。
f:id:pgary:20150801190826j:plain
何度か水道水で濯いでみました。セーラーのインクはStoriaも含めてほとんどきれいに落ちていますが、プラチナ カーボンインクは激落ちくんにも耐えるようです。
f:id:pgary:20150801190833j:plain
Storiaについても激落ちくんが効果的と分かりましたので、安心して使えそうです。
↓激落ちくんでは落ちなかったプラチナ カーボンインクについては、更にプラチナのインククリーナーキットを用いて洗浄を試してみました。
pgary.hatenablog.com