趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

ペーパークロマトグラフィーでブルー系万年筆インクを分析してみる。

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前回、Lab chartで色を分類したとき、ペリカンのロイヤルブルー、パーカーのウォッシャブルブルーは色としては同色で、明るさが違うことが分かったので、使われている色素成分は一緒で、濃度が異なるのではないかと思い、ペーパークロマトグラフィーで分析してみました。

この図から、例えば右下のところで、15と16番がほとんど被っていますから、この2つの色は色としては、ほぼ同じ色なのだけれど、左側のL*のバーを見ると、16より15の方が上にありますから、15の方が明るい色ということになります。15はペリカン ロイヤルブルー、16はパーカー ウォッシャブルブルーです。


固定相はペーパークロマト用濾紙、移動相は60%エタノールです。左から自作BB1,2,3がそれぞれ、自作したブルーブラック系インクのシカゴスカイブルーブラック、アシッドブルーブラック、ブリリアントブルーブラック、次がペリカンの瓶のロイヤルブルー、パーカーのカートリッジのウォッシャブルブルー、パイロットのインキ瓶のブルー、プラチナの瓶のブルーブラック、ウォーターマンの瓶のブルーブラックをスポットしています。予想どおり、ペリカンのロイヤルブルーとパーカーのウォッシャブルブルーは、ほぼ同じ位置にスポットが観察され、同じ色素を使っているのではないかと考えられました。まだ試行の段階なので、展開溶媒などをもう少し最適化すれば、スポットのテーリングが減ってわかりやすくなると思います。