趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

Σブックは本当に本を目指しているのだな。

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どこだったか書こうと思って今回探し出せなかったのだけれど、はてなアンテナに登録してある、いつも読んでいるブログで、八重洲ブックセンターΣブックjp登録キャンペーンでΣブックが当たったというエントリーを見て、私も即登録・応募したら当たりました。人気薄なんですかね〜。
ITXのマザボくらいの大きさ(分かり難い表現(^^;)の箱の中には本体とストラップ、単三電池2本と32MのSDカードが入っていました。説明書は心配になるくらいペラペラです。電池をヒンジの部分に入れます、SDカードの中にはサイボーグ009のマンガが入っていたのでとりあえず読んでみることにしました。立ち上げるとまず、液晶の青さが気になります。コントラストを調整して暗くしてみますが、最初より読みやすくはなるけれど、まだまだ読みにくいという程度にしか改善されません。ページを送ってみます、ボタンを押すと一ページずつじんわりと切り替わります。腕時計で時間を測ってみたら両面書き換えるのに2秒半程かかっています(デジタル時計なので1秒以下はアバウト)。我慢できないほどではないですが、本をめくるような気軽さはありません。
当たったからには使えるだけ使ってみようと、GoogleΣブックを検索してみたのですが上位にくるのはオフィシャルのページばかりで、個人の使いこなしのページがなかなかヒットして来ません。盛り上がっているデバイスだと使いこなし系のページが上にくるものだがなあ、、とちょっと不安に思いながら、オフィシャルのページ(https://www.sigmabook.jp/)から見て行くことにしました。オフィシャルのページ、ΣBookJpのラインナップをざっと見てみて、買いたい本が無いわけではないけれど、もっとここだけでしか買えないような絶版本を充実させてもらえないかと思いました。例えば、たのみこむhttp://www.tanomi.com/)で頼み込まれているけれど、得票数は少ないような本が電子書籍で出るのなら購入してしまうだろうと思います。
書籍の購入は後回しにして、Σブック用のソフトウェアを試してみることにします。提供されているソフトは3種類でダウンロードするにはΣBookJpに登録する必要があります。ΣBookArchiveは本を管理するソフトで、iPodに対するiTunesみたいなものです。ΣBook BuilderはTXTやBMPファイルからΣブック用のデータを作成するソフトで、期間限定の無料お試し版という位置づけになっています。ドキュメントビューワはΣブック形式のデータを吐き出すプリンタドライバで、データの作成は無料で出来ますが、これで作成したデータをΣブックで読むには、「ドキュメントビューワ実行権」を購入する必要があります。
Σブックで読みたいデータをネットで探して、羽根秀也氏が公開されているLinux Personal Workstation(http://www.lain.org/winglab/Works/book.html)を元のデータに使わせてもらうことにしました。元々出版を前提に書かれた300ページ超の立派な本で、私が普段使っているVine Linuxを使ったLinuxの解説書です。元のデータはPDFなので、ドキュメントビューワで変換してみます。ドキュメントビューワ実行権は期間限定で7,875円が1,480円にディスカウントされていたので、これぐらいならと購入することにしました。ドキュメントビューワはSDカードにデータを書き出すので、著作権保護機能付SDリーダライタとドライバが必要になります。DELL 700mにはSDカードスロットが付いているのですが、著作権保護機能が付いていないのか、ソフトから認識してくれません。運良く私はザウルスで使っているPana製SD<>CF変換アダプタを持っていたので、これ用のドライバをPanaのサイトから落としてきて入れると、変換アダプタ経由ならSDが認識されるようになりました。Acrobat Readerから、プリンタとしてドキュメントビューワを指定して印刷をかけてみます、実際に印刷しているわけではないので印刷より速いですが、それなりに時間はかかります。データが変換されてしまうと、元々7MのPDFファイルだったものがSD上では20Mくらいのファイルになっていました。それでは、Σブックで読んでみます、SDカードを差し込むとビューワソフトを更新しています。ドキュメントビューワ実行権の実態はビューワソフト込みなのでしょう。実際に読んでみます、、、遅いです、画面書き換えの時間は009と同じく2秒半程度なのですが、その前にデータの読み込みで6秒程かかっています。2ページ進むのに9秒程またされ、これで読むのはちょっと辛い状況です。
それでは、Linux Personal WorkstationのPDFファイルからテキストだけ書き出して、これをΣBook Builderで変換してみます。抜き出したテキストファイルは400K超、変換しても500K程度でした。これをΣブックで読んでみると画面書き換えの2秒半の待ち時間のみで読むことが出来ました。ただし当然のことながら図等は落ちていますし、テキストだけ読むのならザウルスで読んだほうが動作が速くずっと快適です。
データを変換して読むという使い方ではΣブックの利点を感じることは出来ませんでした。次は何か本を購入して、使い勝手を試してみたいと思います。