白星さんのところで、これが腐ったインクかっ? : 萬年筆の迷走という記事がアップされていて、これがゾワゾワしてくるような見事な黴っぷりでしたので、インクに生えるカビの話を書いたはずと検索してみたら、ブログではなく万年筆評価の部屋のコメント欄に書いていました。
カビも生物ですので、中性付近でよく発育するものが多いです。
ただ中には強酸性の環境で発育するカビもおり、古典インク中でカビが繁殖し、万年筆が詰まったという事例も知られています。
平凡社新書 「カビの常識 人間の非常識」 p81〜
Posted by がりぃ at 2009年03月23日 12:24
この本によると、「1980年頃、新しくインクを入れて翌日には書けなくなる万年筆が一度に2000本くらいメーカーに集められた。強酸性のインクにカビが生えるはずがないと思われていたが、強酸性で増える変異菌だった。」ということです。
2000本ということで、万年筆界にとっては結構な大事件だったのではないかと思うのですが、当時のことをご存じの方はいらっしゃいませんでしょうか。
- 作者: 井上真由美
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 新書
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