趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

調子の良い万年筆を洗浄するもんじゃない

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この間の長崎のWAGNERで「どれくらいの頻度で万年筆を洗浄したら良いか?」ということを聞かれたので、「調子が悪くなったとか、インクを変えるとかするんじゃなければ、調子良く書けている万年筆を洗浄するもんじゃない」ということを力説して来ました。そんな話を、とっくにブログに書いたつもりになっていたのですが、検索しても出てこないので、単独の記事としては書いてなかったみたいです。
万年筆談話室にお邪魔した時に、そんな話をしたことを、森師匠の万年筆評価の部屋で記事にしていただいたり、万年筆評価の部屋:Gary さんとの会話
ライニガー万年筆洗浄液の記事に、ついでに書いていました。
pgary.hatenablog.com

とにかく声を大にして言いたいのは、「調子良く書けている万年筆を洗浄するもんじゃない」、「同じインクを入れるのなら、インクの補充だけで、洗浄は不要」、「古典インクを入れた万年筆を定期洗浄したからといって、腐食や詰まりを予防できるわけじゃない」、「顔料インクを入れた万年筆を定期洗浄したからといって、詰まりを予防できるわけじゃない」、「古典インクだろうと、顔料インクだろうと、詰まったり、調子が悪くなってから洗浄すれば良い」ということです。
フロー良くインクが流れるためには、ペン芯がインクで良く濡れる必要があります。ペン芯が良く濡れると、インクをペン先に送り出す、毛細管現象も良く働くのです。万年筆の調子が良いのに洗浄するという行為は、せっかくインクで濡れやすくなったペン芯をリセットする行為です。調子良く書けている限り、万年筆を定期的に洗浄とかするもんじゃないと、私は主張します。

pgary.hatenablog.com
それが「万年筆適当主義」