趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

ThinkPad X220をIPS液晶に交換しました。

以前記事にしましたが、家用のノートパソコンはThinkPad X220を使っています。2011年の古い機種ですが、第2世代のi7で、メモリを8G、HDDをSSDに換装してありますから、スペック的にはまだ使えます。また、数字に表われるスペック以上に重要なのがキーボードの打ち心地で、このキーボードを叩きたいがために、つい使ってしまうところがあります。
pgary.hatenablog.com

また、ThinkPadは補修パーツや周辺機器が多く出回っていて、ヤフオクAmazon、物によってはLenovoから直接購入できるのも魅力です。これまでに英語キーボードへの換装とメモリ増設、SSD換装を行なっていて、残るはmSATAのスロットを埋めるか、メモリを更に増設して16G化するくらいと思っていたのですが、急に液晶のIPS化が気になってきました。

元々搭載されていた液晶はTN方式で、応答速度が速いのと安価なのが利点ですが、視野角が狭いという弱点があります。
第4回 TN?VA?IPS?──液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう | EIZO株式会社

この様に上から覗いたり、勿論下や左右にずれて覗くとほとんど見えなくなります。正面から見れば良いという話ですが、画面にちゃんと正対することを意識し初めたら急に気になってきました。

AmazonにX220用のIPS液晶を他社製ですが売っているので、レビューを確認したら様々書かれていましたが、Amazon在庫だし大丈夫かなということで購入しました。
[asin:B017CNJIAU:detail]

液晶部分のバラシ方は下記の分解工房さんの記事が詳細で分かりやすいです。
分解工房・Lenovo ThinkPad X220/X220i/液晶(LCD)パネル交換修理方法
液晶の回りのベゼルの爪を外すのが苦労しそうだと思っていたのですが、下のドライバーセットに付属の水色の工具を隙間に入れ、こじっていったら意外と簡単に外れました。

ベゼルを外し、液晶を手前に倒してコネクタを抜きます。

天板の裏は結構ゴツゴツしてます。

新しい液晶の装着は逆の手順です。コネクタを壊さないように慎重に挿します。

解像度が変わらないのは残念ですが、かなり見やすくなりました。

上から覗いてもかなり見えます。視野角が広いのは楽ですね。
普通にできる液晶の交換はここまで、更に基盤を追加してFHD化するという方法もあるようですが、これ以上はハードルが高いので一先ず終了です。

X220 X230 FHD化 組み込み | 電脳処方的絵巻
http://think-xps-world.blog.jp/archives/55359842.html

ThinkPad X220/230をいじり倒す

ThinkPad X220/230をいじり倒す

  • 作者:Ragemax
  • 後ろへ向かって前進
Amazon

デルガード タイプERの消しゴムは半分も使えなかった。

子等は結構筆圧が高いので、デルガード系を好んで使っています。逆さにすると消しゴムが出るタイプERも渡していたのですが、消しゴムが無くなったからと持って来ました。
ZEBRA | ゼブラ株式会社 | デルガード タイプER
消しゴムをスレスレまで使ってしまっていたので、取り外すのに苦労しました。安全ピンの針で挿して無理矢理撮りました。

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Type ER
画像上からスレスレまで使った後の替え消しゴム、中段が新品の替え消しゴム、下段が新品の消しゴムに替えたERの消しゴムユニットです。
減っているのは3分の1くらいでしょうか、半分も使えないんですね。もったいない感じはしますが、シャープペンシルの消しゴムで使える部分は元々こんなものかな。
今年もよろしくお願いします。

聿竹さん御依頼の万年筆用古典インク喜望峰を調製しました。

はい!どーんと5Lです。
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万年筆とヌルリフィルの部屋|Pen_Saloonの聿竹さんに御依頼を受けた万年筆用古典インクを調製しました。ヌルリフィルが登録商標になる記念のインクです。
この話をいただいた時、「ヌルリフィルと言えば遊色のイメージなので、ミクサブルインクを使った調色職人の方が作られている遊色インクの方が良いのでは?」と思わず聞き返してしまったのですが、聿竹さんは下記の記事のようなことを構想されていたそうです。
blog.livedoor.jp
なる程!それは面白いと引き受けることにしました。今まで色々インクを調製してきましたが、ヌルリフィルとの相乗効果か、SNSの影響か、万年筆ユーザーの年齢層が若くなったためか、断トツで反応が大きいです。
ちなみに下記画像は色素を入れる前のもの、古典インク (古典ブルーブラック、没食子インク、iron gall ink) のことを勉強している人なら、「古典インクは酸化前は透明なので、筆記線が見える様に色素を加えてある」という話をどこかで見たり聞いたりしたことがあると思うので、納得されるかもしれませんが、実際に自分で没食子インクを作ってみたことがある人なら違和感を感じるはず。
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普通に作ってもこんなに透明にはなりません。少しでも三価鉄が混じると、インク液は黒く見えてしまいます。ただ液は黒く見えても、筆記線は薄くて見え辛いため、色素が必要になります。これだけ透明に作るのは、大量生産では無理、正確には無理というより、コスト的に引き合わないし、意味が無いからやらないというところでしょうか。

輸送や保管するうちに、どうせ酸化されるのは分かっていますが、これくらいできるということを見せるために、コストと手間を度外視して透明に作っています。