趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

万年筆インクカートリッジが使えるフェルトペン「YOOKERS」の特許明細

クラウドファンディングが成功して発売された「YOOKERS」は、万年筆インクカートリッジが使えるフェルトペンというのが売りです。
www.makuake.com
ただ万年筆のカートリッジが使えるフェルトペンというだけだと、プラチナのプレピー マーキングペンやソフトペン (採点ペン)、パイロットのサインペンスペアタイプやペチットツーなど先行の商品が色々と思い浮かびます。

YOOKERSのクラウドファンディングのページには、「特許番号:14004191.4 - 1704 / 3031613」と書かれていますので、特許明細を探してみました。
「Felt tipped feeding assembly and writing instrument fed from a standard disposable cartridge of aqueous ink」というのが特許のタイトルです。
https://worldwide.espacenet.com/publicationDetails/biblio?FT=D&date=20160615&DB=EPODOC&locale=jp_EP&CC=EP&NR=3031613A1&KC=A1&ND=4
上記リンクから詳細を読むことができます。特許は公開されているけど登録はまだのようです。

パーカー51にそっくりで51を超えた永生601

永生 (Wing sung) の万年筆が面白いと話題になっていたので、Amazonで検索して見ていたのですが、気になったのがパーカー51に似ている永生601、51とほとんど同じ形にプッシュ式の吸入器を備えていて更にインク窓まで付いています。

日本のAmazonでは結構良いお値段ですが、米Amazonだと時間はかかるけど日本の1本の価格で2本買えるので、注文してほっておいたら2週間くらいで届きました。
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LAMY似の箱に中国語の説明書、吸入式なのにコンバーターが付いているので、これは何だ?となったのですが、コンバーターにシリコンオイルを入れて蓋をしてあります。メンテナンス用のオイルで、説明書にも分解図と塗り方が描かれています。
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1本は内部機構や分解の参考になるだろうと透明軸、もう1本は一番好みの色だったlake blueという青みがかったグレー軸にしました。
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尾栓を外すと吸入用のプッシュボタンが出てきます。
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ボタンを押すとバネが伸びて戻るようになっていて、何度かプッシュするとインクが入ってきます。ペン芯から細いチューブが伸びている構造はパーカー51と同じなので、51ではチューブ式のコンバータを押して陰圧にしていたのを、バネとピストンに置き換えた構造です。
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パーカーや英雄と比べてみました。上からパーカー21、パーカー51、永生601、英雄616、英雄342です。
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天冠部分がプラスチック部品の嵌め込みになっているのはパーカー51と永生601です。
とりあえずパイロットのブルーブラック (正確にはブルーブラックとブルーを適当に混ぜたもの) を詰めてみました。ペン先は引っかかり無く滑らかに研がれています。
力を抜いた万年筆の筆圧だとインクフローが渋いですが、ボールペンのつもりで書けばちょうど良いフローです。万年筆初心者の方や筆圧高めの方に好まれる書き味だと思います。

「万年筆とインク入門」を購入しました。

ほぼ毎日の様に仕事帰りに寄っていた本屋が閉店することになりました。郊外型のチェーン店のかなり大きめの本屋だし、お客も入っていたと思うので、まさか閉店するとは思っていなかったのですが、やっぱり本屋はもうからないのでしょうか。
閉店するので新刊が入荷するか心配していたのですが、閉店ぎりぎりまで本の入荷はあるようで下図の本も入荷していました。
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「趣味の文具箱」でお馴染のエイ出版社から出たばかりの万年筆とインク全般を網羅した本です。万年筆の布教をしようかという時に、いきなり趣味文を積み上げると軽く引かれるので、一冊で一通り分かる本書は便利です。

万年筆とインク入門 (エイムック)

万年筆とインク入門 (エイムック)

万年筆の本を読むときは、まず最初に古典インク (古典ブルーブラック) の解説をチェックするのですが、過不足無く、いたずらに不安を煽るでも無く、正確な情報が記載されておりさすがエイ出版の本だと思いました。