趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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万年筆用古典インクについて、文献を調査し、自ら実験してきた記録の主要な記事まとめ 本ブログのメイン記事
古典ブルーブラックと万年筆と私 または私は如何にして心配するのを止めて古典インクを愛するようになったか no+e版
万年筆適当主義 (鉄ペンに古典インク入れちゃうし、定期的な手入れもしてないよ。) 肩肘張らず、もっとカジュアルに万年筆を使おう。
ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 20F (2021年3月) 古典インクのままです。
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プラチナ ミクサブルインクのペーパークロマトグラフィー、まだ趣味文Vol.20読んでない。

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世間(私がよく読んでいる文具ブログ界隈)では、趣味の文具箱Vol.20の話題で持ち切りですが、例によって福岡では、雑誌は2日遅れなので、まだ読んでいません。今日帰りに購入できるかな。今号で気になっているのは、プラチナ ミックスフリーインク (ミクサブルインク) の記事です。
ちまちまと地道に購入しまして、やっと9色+調合キットをコンプしました。しかしまだ、まったく混ぜて使っていません。

瓶に貼ってある丸いシールは私が貼ったもので、箱から出してしまうと、瓶本体にはインクの名前がどこにも書いていないミックスフリーインクを見分けるための苦肉の策です。
それから、ミックスフリーインクの瓶を扱った後、手がとても臭くなることがあります。製造工程で瓶に油のようなものが微量付着したのではないかと思うのですが、臭いを感じた方はいらっしゃいませんでしょうか?
9色揃ったら、混色する前にペーパークロマトグラフィーで、どんな色素が入っているか当たりをつけてから、混ぜる予定でした。全色揃ったので、やっと試すことができます。以前は展開溶媒として、70%のエタノールを使っていました。今回もまずは70%エタノールで展開した結果から紹介してみます。

よく分離できていますが、この結果のみだと、一部色がかぶって判別しにくいもの(オーロラブルー(AB)やアースブラウン(EB)、サニーイエロー(SY))があるので、精製水でも展開してみます。

この2枚のクロマトグラムを見ると、色々なことが分かってきます。

9色の基本色とは言え、実際はもっと少ない色素を使っているのではないかと思っていたのですが、予想に反して、それぞれ異なる色素を使っています。9色の中で、他の色を混ぜて作れそうなのは、あえて上げるなら、アースブラウンくらいでしょうか、それにしても全く同じ色にすることはできないようです((フレイムレッド(FR)とSYとリーフグリーン(LG)を混ぜると近い色になるが、スモークブラック(SB)に入っているオレンジの色素の存在と、LGに青の色素が若干入っているため)。

単一の色素からできているのは、シルキーパープル(SP)とシクラメンピンク(CP)とFR、アクアブルー(QB)はごく微量別の色素が入っているようですが、ほぼ単一、SYもFRが微量入っていますが、ほぼ単一と言って良いでしょう。
SBは4色、ABとEBとLGは3色の混合のようです。クロマトから、SBは、SB独自の黒の色素と、QBの青、CPの赤、EBにも微量入っているオレンジ色の混色、ABはAB独自の青の色素に、CPの赤とQBの青の混色、LGはLG独自の緑の色素に、QBの青とSYの黄色の混色だと考えられます。また、精製水で展開した結果から、SBにはある程度の耐水性が期待できそうです。
混ぜるためのインクなら、それぞれ単一の色素で作って欲しいと思うのですが、それでは、そのまま使えない色になってしまうものもあるのでしょうね。混ぜても良いインクとは言え、混ぜなくても使えないと不味いでしょうし。
この情報が、ミクサブル (ミックスフリー) インクで混色を楽しまれる時の一助となれば幸いです。

上記の情報を用いて、実際に混ぜてみた結果
pgary.hatenablog.com
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