趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

MonoMax付録のCOACHスペシャル万年筆のコストパフォーマンスが高い件

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購入しようか悩んでいたのですが、Twitterやブログで購入報告をあれこれ読んで、購入する方に傾いていたところ、福岡では2日遅れでコンビニに並んでいたので、まんまと購入してしまいました。

カートリッジが態々別になっている凝ったパッケージです。まず軸を持ってみた感じCOACHのプリントによる微妙な凹凸が気持ちよいです。使い方や手入れの仕方など、かなり詳しい説明書も付いています。

カートリッジの細い側を挿し、プチッとシールを破って装着します。そのままカートリッジをクニクニと押して、ペン芯(ペン先の裏のプラスチックが襞になっているところ)にインクが沁み出すのを確認します。それでもインクが出ない時はペン先をティッシュ等で包んで、チャッチャッと振りますが、そこまでしないでもクニクニだけでインクが出てきました。もう一本のスペアインクは画像の様に逆向きにしてペン軸の中に納めることができます。

付属のインクはロイヤルブルー系で、万年筆らしい良い色です。私の物は当たりの個体だったのか、なかなか滑らかに書けます。

感心したのがキャップの部分です。万年筆ではクリップ自体のしなりで挟むタイプのものが多いですが、これはクリップの根本が動くタイプのものになっておりポケット等に留めやすいです。それから嵌合式(パチッと押し込む方式)のキャップの場合、安い万年筆ではキャップがクルクルと簡単に回ってしまうものが多いのですが、これは回すのに結構抵抗があり、クルクルと回る風ではありません。このあたりのちょっとしたところの完成度に嬉しくなってしまいます。

追記1
そういえば、この根本から稼動するクリップ、PILOTが米国で売っているknightという万年筆のクリップに良く似ていて(パイロットのコクーン万年筆はバランス型のPILOT KNIGHTなのかな。 - 趣味と物欲)、3,000円のコクーンと同じ様な機構!と書こうと思ったら、パイロットのページの画像で見る限り(PILOT | 万年筆 コクーン)、日本で売っているコクーン万年筆の方はクリップのしなりで挟むタイプのものになっているようです。画像の上側の赤いのがパイロットのナイト万年筆です。

一番上が付属のインクカートリッジです。このタイプのものは俗にヨーロッパタイプと言われるので、挿し込み口が同形状の他社のインクが使えます。画像の2番目以降は順にモンブランペリカンのショートタイプ、ウォーターマンのロングタイプのカートリッジです。モンブランのショートカートリッジは少し太いので細軸の万年筆では使えないものもあるのですが、今回の付録万年筆は軸の太さと長さが充分にあるので、モンブランウォーターマンのロングタイプも使用できます。ZEAKさんが、このあたりのヨーロッパタイプカートリッジの詳しい比較をされています。ヨーロッパタイプカートリッジ: 私的電脳小物遊戯
パーカーとラミー(LAMY)とクロスのカートリッジは口の形状が違うので、それ以外のメーカーのものを選ぶとよいようです。

Mono Max (モノ・マックス) 2013年 01月号 [雑誌]

Mono Max (モノ・マックス) 2013年 01月号 [雑誌]

追記2
私のはたまたま当たりだったのかもしれません。ちなみにペン芯の番号は2番でした。
私のやつはキャップが閉まらないということは無いのですが、キャップが楽にはまる時と、凄くはまりにくい時があるので、パチパチやりながら検証してみています。今のところ、ちょっと斜めに入れようとすると首軸の付け根とキャップが緩衝して入らないのかな?という感じなので、そういう時は、そのままギューギューと押し込んでも入らないので、ペン軸を小刻みに揺らしながら押し込むとパチッと入ります。
大ハズレ(不良品)をひいた…、COACHの万年筆。『MonoMax』1月号の付録
コーチの万年筆でキャップが閉まらない方、良かったら揺らしながら入れる方法を試してみて、うまくいくか、いかないか教えていただけると幸いです。
追記3
この万年筆で使えるコンバーターについて別記事を書きました。
雑誌の付録のCOACHの万年筆に謎の中華萬のコンバーターを付けてインク吸入して使う。 - 趣味と物欲
追記3.5
市販のコンバーターで使えるものを探してみました。強引にプラチナも使えそう。
雑誌付録のCOACHの万年筆に合う市販のコンバーターを探してみる。 - 趣味と物欲
追記4
金ペン化改造について別記事を書きました。
MonoMax付録のCOACH万年筆の金ペン化 - 趣味と物欲
追記5
COACH万年筆やペリカン th.INKなどキャップの固い嵌合式万年筆の開け方・閉め方 - 趣味と物欲