ローラー&クライナーは顔料インクということが紹介されていて、気になって、代理店の北晋商事のページを見てみると、ローラ&クライナーのインクは没食子インクのサリックスとスカビオサ以外、水性顔料インクと確かに書かれていました。これまで古典ブルーブラックのサリックスとスカビオサしか注目しておらず、気づいていませんでした。
しかし、実際に購入された方の耐水性テストの結果を見ると、まったく耐水性は無いようです。染料と顔料の違いは、色素の溶解・分散状態と発色機構の違いなので、別に水に弱い顔料というのがあっても良いのでしょうが、それにしても弱すぎるように思います。
そういえば、北海道で三好商会に行ったとき、ローラ&クライナーのカタログを貰ったはずと、探してみました。
該当箇所を見てみると、英語だと「dyes」、ドイツ語だと「Farbstoffe」と書かれていました。そのまま訳すと「染料」になると思うのですが、染料なのか、それとも元々、染料と顔料の単語を意識して使い分けていないだけで、やっぱり水性顔料なのかなあ、と悩んでおります。
ローラー&クライナーの水性顔料インクの耐水性テストをされているブログなど。
- ブルーブラックの話 その2。: Storia Di Un Minuto
- ローラー&クライナーの万年筆インク、耐水性は…… - ライ万(ライフハックと万年筆) 色々なR&Kインクの耐水性試験結果が紹介されていました。
追記:Rohrer & Klingnerのページを見ても「dyes」となっていますので、やっぱり染料だと思います。
Each of the inks are treated with high quality, pleasant dyes, that feature both a high brilliance and a well-balanced intensity.
げんきざっくざくの鈴木さんがローラークライナー本社に問い合わせられていますが、顔料ではないと回答があったそうです。下記の記事の最後あたり。genkiszk.com