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昔のブルーブラックは緑っぽいとよく言われますが、発売当時からその色だったのか、長期保存された後の色なのか?

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昔のブルーブラックは緑っぽかったという話をよく聞きます。
枯れた感じのする渋い良い色なので、収集され、大事に愛好されている方も多いかと思います。
blog.livedoor.jp
2010年のペントレで初めて配布されたWAGNER青黒インクも、元々は昔のブルーブラックの色を再現しようとして調色されたものです。
www.entotsu.net
白星さんのページ(モンブラン ブルーブラック)と古山さんのページ (WAGNER青黒インク)の画像を見比べて、似ていると思っていただけるでしょうか。
昔のブルーブラックの色はどのようにして作られたのか以前から考えていて、青の要素が減ると昔の色に近くなるので、添加された色素の量が、今より少なかったのではないかと考察したことがあります。
pgary.hatenablog.com
今回別の要因として、青の色素が分解されることで、あの色になったのではないかと考えました。
2018年のソウルペンショーと神戸ペンショー向けのWAGNER緑黒インクは、以前のものと青の色素を変更したのですが、短期間のうちに青の要素が減少し、その色調の変化に驚きました。
pgary.hatenablog.com
昔のインクメーカーも意識的に緑っぽいブルーブラックを作ったのではなく、想定外の色だったのではないでしょうか。
現存する古い古典ブルーブラックインクの発売当初の色はどんなだったか、今となっては分かりませんが、案外もう少し鮮やかな、現在の古典ブルーブラックと似た色だったかもしれません。
もしこの考えが正しいとすれば、現在の古典ブルーブラックを光に当てるなどして青の色素を早く劣化させてやれば、緑っぽい古典ブルーブラックになるかもしれません。