趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

ChatGPTにプレピーを149サイズにするスリーブを設計してもらい3Dプリントしました

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9年前のM3D The Microに比べて、Bambu Lab A1 miniは高精度で高速に印刷できるので、MakerWorldに公開されているモデルを印刷するだけでも楽しくて、色々と探しては印刷しています。
専用ソフトのBambu Studioから無線でデータを飛ばして印刷できますし、振動や音、台の高さやフィラメントの流量のキャリブレーションまで自動でやってくれるのにも感動します。
bambulab.com
MakerWorldでfountain penを検索すると、ペンホルダー、インク瓶ホルダー、カートリッジケース、ノックアウトブロック、インクリザーバー、インクマイザー*1、市販の万年筆のパーツからオリジナルの万年筆まで、色々な作品が見つかります。
makerworld.com
オリジナルの万年筆だと、特にネジ部分の処理や気密性の確保などが難しそうなので、安価だけれど気密性が高い、プラチナのプレピーをベースに、プレピーの軸にかぶせて太くする筒を作ってみたいと思いました。
Autodesk Fusionをインストールしてみましたが、全くの素人だと円柱に穴を開けるだけでも一苦労で、諦めかけたところ、ふと思いついてChatGPTに相談しました。
Autodesk Fusion | 3D CAD/CAM/CAE/PCB が1つに集約されたソフトウェア | 無料体験版
最初は、Autodesk Fusionの使い方を質問していたのですが、そのうち、「プラチナのプレピーにかぶせて、モンブランの149の太さにする筒を設計して、3Dプリンターで印刷できるようにして」などとお願いしてみると、「プレピーの直径が○○mmで、149が○○mm、プレピーにかぶせるスリーブをSTLファイルで作製します」という感じで、こちらがふわっとした内容で無茶振りをしたのに、それぞれの直径を調べて、スリーブという言葉まで補完してくれます。
ChatGPT
さらに、下記のようにデザインを詰めていきました。

プラチナのギャザードのような軸にして
ギャザーは縦じゃなくて横で
ギャザーの間隔を狭めて、ギャザーは軸の下側の40mmにして


ChatGPTが出力したSTLファイルをBambu Studioに読み込ませ、エラーを自動修正させて、実際に印刷してみると、穴の直径が大きくてスカスカだったり、逆にキツくて軸が奥まで入らなかったりするので、穴の直径やテーパーを1mm以下の単位で微調整していきました。
印刷を繰り返し、6本目で想定した大きさのスリーブができました。

青色のスタンダードなプレピーを挿してみると、スリーブとの色の違いが大きかったので、色が似ているPERPANEPプレピーと無印プレピーで試してみます。

↑PERPANEPプレピー*2

↑無印プレピー (無印 ポリカーボネート万年筆) *3
pgary.hatenablog.com

↑無印プレピーの本来の軸がスリーブからちょっとだけ出る形になります。
プレピーの首軸の更に後ろにスリーブのギャザーの部分がくるので、ギャザーの部分を握って書くと、かなり軸を倒して (45°くらい) 書く感じになります。

プラチナ #3776 ギャザードとモンブラン 146を一緒に並べてみました。149の直径 (約17mm) で設計しているので、146や3776ギャザードよりかなり太くなります。
それにしても、ChatGPTでこんなことまで出来てしまうなんて、便利になったと思う反面、これからどんな技術を身に付けていけば良いのかなどということに思いを馳せてしまいました。

追記:改良しました。
pgary.hatenablog.com