趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

Freewriteの方がかっこいいと思うし、Travelerはポメラでいいじゃんと思ってしまう。

少し前に話題になった、文章作成と作成した文章のクラウドストレージへの保存しかできないガジェットのこと。日本人なら見た瞬間にポメラのDM100やDM200を思い出すであろう形と機能をしています。
nlab.itmedia.co.jp
画面が電子ペーパーなので、DM200+DM30という感じでしょうか。こういうガジェットは、結局ノートパソコンやスマホ+キーボードで代替できてしまうのですが、文章作成のみという単機能に惹かれてしまいます。
日本人に馴染のあるこの手のガジェットは、パソコンに十分な日本語入力機能が備わるまでの一時の間、隆盛を誇った日本語ワープロくらいでしょうが、タイプライター文化圏の人にとってはもっと馴染があり、物欲を掻きたてられるものなのではないでしょうか。ユー・ガット・メールで、同じ電動タイプライターを何台も買ってしまうジャーナリストが出てきましたが、そういうキャラクターが作られるということは、タイプライターにこだわる人が一定数いるということなのでしょう。
www.indiegogo.com
Travelerには食指が動かないのですが、同じグループがTravelerの前にクラウドファンディングをしていたFreewriteは欲しくなってしまいます。Freewriteも文章作成と文章のクラウドストレージへの保存しかできないのは同じですが、Cherry MXのメカニカルキーボードを供えています。その分ごつくて重いですが、ごつかっこいい。
https://getfreewrite.com/products/freewrite-smart-typewriter
keyboard.tokyo
Freewriteのレビューを上げられているブログの方が、センチュリーのBLACK PAWNというCherry MXグレー軸のキーボードにDM20を接続されています。大変な改造ですが、ものすごくかっこよく、実用的な逸品に仕上がっています。
keyboard.tokyo
keyboard.tokyo
KINGJIMから同コンセプトで商品化してくれないかな。

キングジム デジタルメモ ポメラ シルバ- DM30シル

キングジム デジタルメモ ポメラ シルバ- DM30シル

ペリカン DION万年筆のラバーコーティングが加水分解してベタベタに。

手に持った時の感触を良くするためか、滑り止めのためか、ラバーコーティングされたものがいっぱいあります。
それらは多かれ少なかれ加水分解しているのですが、中には触れたくなくなるぐらいベタベタになってしまうものがあります。
これまで特に酷かったと記憶しているのは、ポメラ DM20の塗装と、HORIのXBOX360用フライトスティックでした。
pgary.hatenablog.com
万年筆を整理していたら、ラバーコーティングがベタベタしているのが出てきました。
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ヨーロッパから逆輸入のぺんてる プラマンが2本とペリカンDIONです。
pgary.hatenablog.com
プラマンはベタベタするけど、まだ使えなくはない程度ですが、DIONの方はかなり酷く、周りの塵が張り付いてしまっています。
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こんなになるくらいなら、ラバーコーティングしなければ良いのに。

手書き特集の雑誌penを買いました。とても良い特集でしたが、インクの説明には突っ込みを入れる。

「手書きの味わい」という特集の雑誌penをdマガジンでチェックしたら、かなりの分量が手書きとペンと紙で占められていて、取って置きたいと思ったので紙でも買ってきました。
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色々な人の手書きの原稿がページいっぱいに大きく載っていて筆跡を楽しむことができる。ただ、手書きが主題なのでしょうがないのだけれど、せっかく直筆原稿が並んでいても、ペンやインクや紙についての情報が無いのは残念。
筆記具も紙も、いつも使っているものをそのまま使っている人もいれば、編集部から渡されたペンや紙を使っているように感じられる人もいるので、筆記具についてはあえて情報を載せていないのかもしれない。
安藤忠雄さんの万年筆も「大人の文房具 vol.02」では、パーカー21?をニコイチにしたものを愛用されていたけれど、penではパッと見、普通のニブの万年筆だった。
安達祐美さんのコクーンは、編集部が用意したんじゃないかと予想するのだけれど、他にもアクセント的に差し込まれる画像のペンはパイロットの845、キャップレス、カクノだし、パイロット100年史やパイロットの見開き広告が3頁もあるので、パイロット全面協力の特集のように思われる。
インクについて詳しく書いている記事は、ほとんど無かったのだけれど、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーさんのカリグラフィの記事において、「インクはタンニン酸と酸化鉄を含む「ランクル・フェリック」や市販のインクを使用。」という記述があった。
酸化鉄に関する見解は以前書いた下記の記事のとおり、 「インクはタンニン酸と鉄を含む~」ならまったく気にならなかったのに。
pgary.hatenablog.com