趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

超黒 × コクヨ野帳とロディア

プラチナの顔料インク「超黒」で、コレクトの情報カード以外の良く使うノートに書いてみました。コクヨ野帳 セ-Y3 方眼とロディアです。筆記には前回と同じ、ガラスペンの平和萬年筆太字を使っています。

コクヨ野帳から、「超黒」、「プラチナ カーボンインク」、「パイロット 強色」、「セーラー 極黒」、「モンブラン パーマネントブラック」、「uni ユニボールワン」に加えて、「uni ジェットストリーム」、「パイロット 万年筆インキ ブラック」でも書きました。
感想は、情報カードに書いたときと変わりません。「超黒」がとにかくマットで黒くてギラつきもなく、光の反射は、「プラチナ カーボンインク」、「セーラー 極黒」>「パイロット 強色」、「モンブラン パーマネントブラック」>>「超黒」です。
光の反射具合は画像だとなかなか伝わらないと思いますが、実物を矯めつ眇めつして見ると良く分かります。

太字でインクたっぷりで書いているのもありますが、「プラチナ カーボンインク」は裏抜けしています。

ついでロディアの感想も、情報カードコクヨ野帳に書いたときと変わりません。

裏抜けは、「プラチナ カーボンインク」と「パイロット 万年筆インキ ブラック」が多くて、「パイロット 強色」と「モンブラン パーマネントブラック」にも見られました。

pgary.hatenablog.com

プラチナ万年筆の究極に黒い万年筆用カーボンインク「超黒」を購入しました

プラチナ万年筆の万年筆用顔料インクであるカーボンインクは、使い方や手入れに少し注意が必要ですが、強力な耐水性、耐光性と、万年筆の書き味をヌルヌルと極上にすることから、熱烈なファンも多いインクです。
新カーボンインクの「超黒」は、これまでのカーボンインクを改良し、より黒く、視認性を良くしたインクで、性能が上がっている代わりに洗浄には精製水を必要とする尖ったインクです。

趣味文のvol.65で発表され、vol.66でユーザーレポートが掲載されて期待が高まったところで、一部店舗で先行販売などもされていたようですが、2023年7月1日に正式に発売になりました。
pgary.hatenablog.com
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少し分けていただいて試しに使ってみたりもしていたのですが、ブログで紹介するものは自前で用意したいので、店舗で遭遇するのを待っていました。しかし待てども待てども、博多や天神の丸善では巡り合わず、ついに通販で購入しました。

しっかりとした紙の箱で開け方も凝っており高級感はあります。先行パッケージには精製水が付属していたそうですが、通常パッケージはインクのみです。

インクリザーバー付きの60mL瓶です。

一先ず、ガラスペンの平和萬年筆太字を使って、コレクトの情報カード C-3532に書いてみました。
「超黒」以外に、万年筆用顔料ブラックインクの「プラチナ カーボンインク」、「パイロット 強色」、「セーラー 極黒」、「モンブラン パーマネントブラック」、更に黒さを売りにしている「uni ユニボールワン」のボールペンで書いて、並べてみました。

「超黒」が他と比べて明らかにマットに黒く、光を吸収しているように見えます。顔料インクとしては先行の「カーボンインク」や「極黒」は光を反射して、ちょっとギラつく感じがします。
「強色」と「パーマネントブラック」は、「カーボンインク」や「極黒」に比べるとギラつきは抑えられていますが、「超黒」と比較すると若干の反射は感じます。
「強色」と「パーマネントブラック」の黒さ比較だと、わずかに「強色」の方が黒く感じました。
また、「ユニボールワン」は黒いですが、「超黒」がマットな黒なのに対して、艶のある黒に見えます。

ユニボールワンのページによると、立命館大学との共同研究で、uni-ball oneの濃い黒インクで書くと記憶力UPというのが売りの一つなのですが、「超黒」で書いた文字も、くっきりとして読みやすくいかにも記憶に残りそうです。
ユニボール ワン|ボールペン|三菱鉛筆株式会社

引き続き、万年筆での使用感や手入れの仕方など試していきます。

www.platinum-pen.co.jp
超黒 万年筆用水性顔料インク | プラチナ万年筆

LAMY 万年筆修正ペン ink-x で、万年筆で書いた文字を消してみた。

最近ではフリクションが使われるようになったという話も聞きますが、欧州では児童が青の万年筆を使い、修正するときには、ペリカンだとSuper Sheriff、LAMYはink-xという修正ペンを使うそうです。白い消しペン先と消した上に書くための青のサインペンがペンの両端にそれぞれ付いた構造をしています。

この修正ペン (ink eraser) は、万年筆のブルーインク専用で、ink-xの軸には、下記のような注意書きが貼られています。

ラミーのブルーインクの万年筆専用の修正ペンです。
修正したい箇所を白い方のペン先で上からなぞると文字が消えます。
乾いたら反対側のブルーのペン先で消した上から書くことが出来ます。

LAMYのブルーインクのカートリッジ、LAMYのブルーブラックインクのボトル、パイロットのブルーインクのボトルで筆記見本を作製しました。
LAMYのブルーブラックは染料インクに変更になった後のもので、二価鉄試験紙で染料インクであることを確認しています。
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LAMY Blueは、きれいに消えますが、LAMY Blue blackは、黄色い後が残り、Pilot Blueは少し滲むくらいで消えません。

動画でも見てみます。上から、LAMY Blue、LAMY Blue black、Pilot Blueを順に、 ink-xのイレーサーチップ (修正ペン側) でなぞっていきます。

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さらに、ink-xで消したところ (右端) に、ink-xの青いペン側でA、LAMY BlueでBと筆記してみます。

こちらも動画でも見てみます。ink-xの青いペンでは、LAMY Blueと同じような色でくっきりと筆記できるのですが、LAMY Blueで書くと滲んで薄くなってしまいます。

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このタイプの修正ペンは、基本的に同じメーカーの指定されたブルーインク専用で、染料インクであっても他の色や他のメーカーだと消すことができないことがあります。
PelikanのSuper SheriffとLAMYのink-xは、同じ仕組みのものなので、PelikanのロイヤルブルーとLAMYのブルーであれば相互利用も可能ですが、基本的に専用のペンで、他のインクにも使えればラッキーくらいの気持ちでいるのがよいです。

The LAMY ink eraser for blue ink

ゼブラのCHECK消しペン (チェック消しペン) も同じ仕組みでブルーインクを消すだけはできるのですが、書き直し用のペンは自前で用意する必要があります。