最近ではフリクションが使われるようになったという話も聞きますが、欧州では児童が青の万年筆を使い、修正するときには、ペリカンだとSuper Sheriff、LAMYはink-xという修正ペンを使うそうです。白い消しペン先と消した上に書くための青のサインペンがペンの両端にそれぞれ付いた構造をしています。
この修正ペン (ink eraser) は、万年筆のブルーインク専用で、ink-xの軸には、下記のような注意書きが貼られています。
ラミーのブルーインクの万年筆専用の修正ペンです。
修正したい箇所を白い方のペン先で上からなぞると文字が消えます。
乾いたら反対側のブルーのペン先で消した上から書くことが出来ます。
LAMYのブルーインクのカートリッジ、LAMYのブルーブラックインクのボトル、パイロットのブルーインクのボトルで筆記見本を作製しました。
LAMYのブルーブラックは染料インクに変更になった後のもので、二価鉄試験紙で染料インクであることを確認しています。
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LAMY Blueは、きれいに消えますが、LAMY Blue blackは、黄色い後が残り、Pilot Blueは少し滲むくらいで消えません。
動画でも見てみます。上から、LAMY Blue、LAMY Blue black、Pilot Blueを順に、 ink-xのイレーサーチップ (修正ペン側) でなぞっていきます。
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さらに、ink-xで消したところ (右端) に、ink-xの青いペン側でA、LAMY BlueでBと筆記してみます。
こちらも動画でも見てみます。ink-xの青いペンでは、LAMY Blueと同じような色でくっきりと筆記できるのですが、LAMY Blueで書くと滲んで薄くなってしまいます。
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このタイプの修正ペンは、基本的に同じメーカーの指定されたブルーインク専用で、染料インクであっても他の色や他のメーカーだと消すことができないことがあります。
PelikanのSuper SheriffとLAMYのink-xは、同じ仕組みのものなので、PelikanのロイヤルブルーとLAMYのブルーであれば相互利用も可能ですが、基本的に専用のペンで、他のインクにも使えればラッキーくらいの気持ちでいるのがよいです。
The LAMY ink eraser for blue ink
ゼブラのCHECK消しペン (チェック消しペン) も同じ仕組みでブルーインクを消すだけはできるのですが、書き直し用のペンは自前で用意する必要があります。